絵美はそう言いながら、
いきなり俊之の腰に抱き着いた。
昨日、その後、どうだった?
俊君、大好き!
絵美はそう言いながら、
いきなり俊之の腰に抱き着いた。
ははは。
みんなが見ているって。
あ、ごめん。
絵美は照れながら、俊之の腰から離れた。
んで、いきなり、どうしたの!?
うん。
お父さんもお母さんも俊君の事を、
すごく気に入ってくれたんだよ。
そっか~。
だから、本当に嬉しくて。
俺としても手応えはあったんだけど、
実際のところはどうなんだろうなって、
ちょっと気にはなっていたんだよね。
そうなんだ。
だから、本当に良かったなって。
えへへ。
俺も大好きだよ。
うん。
ありがとう。
俺、今日はバイトだからさ。
うん。
明日は?
明日もバイト。
明後日が休み。
そっか。
明後日は一緒に帰ろうな。
うん。
それじゃ。
うん。
そして俊之は自分の教室へと戻って行った。
俊之を見送ると、絵美も自分の教室へ戻って行く。
もうすぐ夏休みを迎える、
そんな夏の日の昼休みだった。