ボクが1ヶ月の時の話しをします。
人間を大好きになり、
トイレを覚え、
風船をくわえて走るようになります。

ボクを抱いているのは、お父さんです。
これから3年後にわかるのですが、このお父さんはペットを見るのは好きだけど、あまり触りたくない方でした。
そんなこととは知らず、撮影のためにボクを持たされているのです。

ボクは鼻ぺちゃです。

1ヶ月半
体重は644g
身長は33cm
毛も少し伸びてきました。
遊んでくれるのは、この男の子です。
いつも一緒にいるようになりました。

一緒にいる方が楽しい。

お母さんはボクを見張っていました。
糞を拾いトイレに入れ込むのです。
尿をすると、ニオイが消えるまで掃除をしていました。

汚すといけない気がしたから、
トイレで糞もするようにしました。

数年後、
チンチラを飼い始めるのですが、
縄張り意識が出て、糞ばらまきをはじめる。それまでの1匹の時期は、ずっとトイレですましました。この頃のボクは偉かった。

ある日、目の前に大きな風船が落ちていました。
鼻で押すと、シュリシュリシュリと音を立てて動きます。

お母さんと、おばあちゃんが、大笑いをして見ている。ボクは浮かれてしまった。

男の子は、「僕の風船なのに」と言っていました。

抱きついても割れない。

結び目をくわえてみた。
そして走った。
またまた、家族が大笑いしてくれる。
ボクは嬉しかったから、もっとやりました。

皆が褒めてくれたから、やる気が出たのかもしれない。ボクは褒められるとのびるタイプなんです。

つづく

2話「風船遊びのきっかけ」

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