みなさんは、この名をご存知か。
とある王国のとある勇者
ユキムラ
さーて誰のことかにゃー?
バカ、俺だよ!
えー?知らなーい。
まぁまぁ、その辺に。
なんだよポチ丸
相も変わらず間抜けだなぁ。
ポチ丸…。
だって…お前の顔の横に、ポチ丸って書いてるよ?
なん…だと。
ってか、ほんと…名前なんだっけ?
なんだっけ。
よし、やっぱポチ丸でいい。
ところで…この世界について説明しなくていいのかにゃー?
え、誰に?
もちろん、これを読んでる人に!
そういうの、ダメだから!読んでるとか言っちゃだめ!タブーだから!
そもそも…こんなダメ人間物語見られてるとか…ないわ
というかー?最初のアレ、無駄になる前に言っちゃうよー?
なにを?
この物語はフィクションであり、実在の~なんちゃら……ちなみに向かいの青いのがユキムラだよ!
てか、私ら人じゃないよね?
獣人?
あ、人なのかな?
………。
これは人じゃないね。
ぶわ……。
面倒だからやめとこ。
そうね。
しっかしまぁ…俺たちが魔王討伐ねぇ?
無茶が過ぎないと思わない?
そうねー。ぶっちゃけ、私たち…魔法とか特別なことできないもの。
そうそう、そういうのは魔導士様のお仕事。
攻撃コマンドが、ひっかく一択の俺らにどうしろと?
きっと魔王の顔に傷を作る任務で…
やってられっか!
あー…でもさ?魔王討伐対って、私たちだけじゃないんでしょ?それぞれ国に代表の討伐隊が…。
あーじゃあれだ、いっそのこと…他の国の討伐隊に混ぜてもらう?俺らだけじゃ、魔王の元すらたどり着かないし。
足手まといになるから、置いてかれるに決まってるじゃない。
そこはほら、仲良くなって~言葉巧みにあれやこれやと…さぁ?
下衆主人公、略してゲシュジンコウ。長いからゲスでいいわ。
なんも略してないだろ!
まぁいいわ、私がなんとかしてあげる。
ありがとう!
大丈夫なんだろうか…。
かくもしかじか、こうして勇者は冒険(?)へでかけることとなった。
そして、ついでに彼らが怠った説明すると…
とある大陸は魔王の復活により、各国より精鋭中の精鋭が魔王討伐隊として送り出されていた。
そのうちの一つの隊が、彼らユキムラとノーラとオマケなのである。
そして彼らは獣人族であり、猫の種に値する。
ひっかくことしか出来ない彼らが、どうして精鋭中の精鋭に選ばれたのかと言うと…
あーもう、ほんと…そういうのいいから!読んでる人も、いきなり世界観押し付けられて迷惑だから!
そーそう。そのうちわかってくるよー?くらいでいいんじゃないの。
さぁ、ここから10分くらいの他国に行くぞー!!
にゃー!