みなさんは、この名をご存知か。




とある王国のとある勇者




ユキムラ









ノーラ

さーて誰のことかにゃー?

ユキムラ

バカ、俺だよ!

ノーラ

えー?知らなーい。

ポチ丸

まぁまぁ、その辺に。

ユキムラ

なんだよポチ丸
相も変わらず間抜けだなぁ。

ポチ丸

ポチ丸…。

ユキムラ

だって…お前の顔の横に、ポチ丸って書いてるよ?

ポチ丸

なん…だと。

ユキムラ

ってか、ほんと…名前なんだっけ?

ポチ丸

なんだっけ。

ユキムラ

よし、やっぱポチ丸でいい。

ノーラ

ところで…この世界について説明しなくていいのかにゃー?

ユキムラ

え、誰に?

ノーラ

もちろん、これを読んでる人に!

ユキムラ

そういうの、ダメだから!読んでるとか言っちゃだめ!タブーだから!

ユキムラ

そもそも…こんなダメ人間物語見られてるとか…ないわ

ノーラ

というかー?最初のアレ、無駄になる前に言っちゃうよー?

ユキムラ

なにを?

ノーラ

この物語はフィクションであり、実在の~なんちゃら……ちなみに向かいの青いのがユキムラだよ!

ノーラ

てか、私ら人じゃないよね?

ユキムラ

獣人?

ノーラ

あ、人なのかな?

ポチ丸

………。

ノーラ

これは人じゃないね。

ポチ丸

ぶわ……。

ユキムラ

面倒だからやめとこ。

ノーラ

そうね。

ユキムラ

しっかしまぁ…俺たちが魔王討伐ねぇ?

ユキムラ

無茶が過ぎないと思わない?

ノーラ

そうねー。ぶっちゃけ、私たち…魔法とか特別なことできないもの。

ユキムラ

そうそう、そういうのは魔導士様のお仕事。

ユキムラ

攻撃コマンドが、ひっかく一択の俺らにどうしろと?

ノーラ

きっと魔王の顔に傷を作る任務で…

ユキムラ

やってられっか!

ノーラ

あー…でもさ?魔王討伐対って、私たちだけじゃないんでしょ?それぞれ国に代表の討伐隊が…。

ユキムラ

あーじゃあれだ、いっそのこと…他の国の討伐隊に混ぜてもらう?俺らだけじゃ、魔王の元すらたどり着かないし。

ノーラ

足手まといになるから、置いてかれるに決まってるじゃない。

ユキムラ

そこはほら、仲良くなって~言葉巧みにあれやこれやと…さぁ?

ノーラ

下衆主人公、略してゲシュジンコウ。長いからゲスでいいわ。

ユキムラ

なんも略してないだろ!

ノーラ

まぁいいわ、私がなんとかしてあげる。

ユキムラ

ありがとう!

ポチ丸

大丈夫なんだろうか…。





かくもしかじか、こうして勇者は冒険(?)へでかけることとなった。




そして、ついでに彼らが怠った説明すると…



とある大陸は魔王の復活により、各国より精鋭中の精鋭が魔王討伐隊として送り出されていた。


そのうちの一つの隊が、彼らユキムラとノーラとオマケなのである。


そして彼らは獣人族であり、猫の種に値する。

ひっかくことしか出来ない彼らが、どうして精鋭中の精鋭に選ばれたのかと言うと…

ユキムラ

あーもう、ほんと…そういうのいいから!読んでる人も、いきなり世界観押し付けられて迷惑だから!

ノーラ

そーそう。そのうちわかってくるよー?くらいでいいんじゃないの。

ユキムラ

さぁ、ここから10分くらいの他国に行くぞー!!

ノーラ

にゃー!

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