その日。
その場所は黒い炎に包まれた。

家も人も何もかも燃えている中その村に残されたある少女は、ゆっくりと目を開き。

白い……髪

 黒い炎の中に佇む白い髪の少年を見た。

その目に光はなく。
その目に心はなく。

燃えていく光景をただ呆然と眺め。
僅かにその口元を緩めていた。

少女の目にはその少年の姿がどう映ったのか。
ただ。

……許さない

そう一言だけ呟いて。
少女は再び眠りについた。

その日。
黒い炎に包まれたその村に残ったのは。

 復讐を誓った一人の少女と。
 白い髪の少年。

けれど。

少年はその手に黒い炎を宿し、少女の元へと歩み寄った。
黒炎を纏ったその手が少女の胸元へと伸びる。

…………………………

 少年の口元が僅かに動く。

翌日訪れたある都市の調査報告では、生存者は一人とされた。

こんにちは。ぞこです。
つい昨日思いついた話しです。なのに頭の中でどんどんストーリーが進んで行きます。

折角なので投稿しました。
興味があればお気に入りや、コメントなどもらえるととても嬉しいです。連載を続けるかもしれません。

それでは、短いですが今回はこの辺りで失礼します。

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