■流通する指導には間違いがいっぱい

 この項は『小説』の話ではありません。しかし小説に関しても同じことが言えるかも、というお話です。
 直接的には言いたくないので別の題材を使ってわかってもらおうというチキンなやり方ですね。

 流通する指導には、間違いがいくらでもあります。
 野球がそのいい例。

・打つ時はボールを地面に叩きつけるようにダウンスイングしろ。
・内野ゴロは正面に体を持っていき、体で止めろ。
・試合では流れを悪くしてはいけない、よくするようなプレイをしろ。

 聞いたことのよくある、指導だと思います。しかし全部、ド素人以下の指導――つまり間違っています。

・ダウンスイング→当たりにくい。
・ボールは体の前で止める→一塁送球が間に合わない。
・流れ→存在しない、ただのオカルト。

 正しいものには理由があります。聞きかじったことをバカの一つ覚えで語っても、間違うのは当然です。
 流通する指導とは、意味を理解していない人が広めている危険があるので、みなさんも気を付けましょう。
 疑問があったら、尋ねてみるのもひとつです。
 合理的に答えられない――例えば『常識だ』と言い出したら、その人は理解していません。

流通する指導には間違いがいっぱい

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