彩は外を見て愕然とする

桃、、、?

夜太

うん、そうだよ、庭の軽トラがあればもっと早く帰ってこれたんだけどね!

夜太

どう?驚いた?

夜太は子供のように目を輝かせ、彩の様子を見ていた

はぁ、、、アンタのいつまでも少年みたいな所、大好きよ、、

夜太

僕も彩が大好きだよ

呆れている彩と対照して、夜太は相変わらず子供のような笑顔で近寄る

でも、こんなデカイ桃いったいどうすんのよ!食べきる前に腐るわよ!

彩の細腕に夜太が胸ぐらを掴まれ宙に浮かされる

夜太

ゲボッ!!彩!タイム!タイム!イライラしてる彩に少しでも機嫌良くなってもらいたくて、、、、

まるで重量がなくなったかのように宙に浮かされ、足をバタつかせる夜太

私が最近イラついてる理由は子供が出来ないからよ!アンタ作る気あんの!?

彩の握る力が強くなる

夜太

ある!あるよ!キャベツから生まれるんだよね!子供わ!!明日からいっぱいキャベツ作るから許してよ!彩ぁぁぁ!!

そんなんで出来るか!この、馬鹿ぁぁぁぁ!!

叫び声と同時に近くの畑にぶん投げられる夜太

夜太

うわぁぁぁぁぁぁぁ!!

(まったく、なんでこんなに物をしらないのかしら、、、私からなんてお願い出来る訳ないじゃない、、、)

ハッキリ言ってこの二人かなりウブである

夜太

とりあえず、彩、残ってしまったらもったいないけど、この桃、仲良く食べよー
もういい加減機嫌治してさ、、、

汚れた服を手で払いながら、彩を寂しそうに見る夜太

(ま、、こんな夜太に惚れちゃった私の負けなのよね)

夜太に静かに手を伸ばす彩

夜太

イジワルしてゴメンね、夜太
じゃ一緒に桃たべよっか?
待ってて、台所から包丁もってくるから

夜太

うん!ありがとう彩!

そして、彩が家の中に入っていった

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