その時俺の前に一人の美少女が現れた
まず初めにペアになって柔軟体操から始めよ～
最初から一年とペア作りか・・・
変な奴とはやりたくねぇな・・・
その時俺の前に一人の美少女が現れた
あの・・・先輩？
ん、どうした？
一緒にやりませんか？
ああ、いいぞ！
あ、ありがとうございます！
はあ？
あんた男なんだから男と組みなさいよ！
別にいいだろ、そんなこと！
確かに一年生は男子の方が多いし、なるべく拓実君には男子と組んでほしいかも！
え・・・
マジですか？
一年生でまともな男って・・・
フッ！
ない・・・
・・・
ないな・・・
ひ！
生理的に受け付けておりません！
まともなやつ一人もいねぇじゃん！！
あの・・・
なによ！
怒ってるとしわ増えっぞ！
怒ってないけど！？
笑顔で怒っってやがる・・・
あのっ！！！！
どうしたの？
お嬢さん？
僕、男ですけど・・・
は？
え？
なんじぇすとうう！！！
安定の顔のキモさ・・・
それより！
すごーい！すごい！すごい！
本当に男の子？
いやもうこれは男の娘？
それはいいとして！
私より可愛くない？
チョット女として負けたくないかも！
・・・
キターーーーーー！
超うるさい問題児の発現と発言！！！！
安定の最後の無表情の怖さね！
そんなことよりも！
こ、これは大阪人の血が騒ぐ・・・
なんでやねん！！！
突然リリーが葵ちゃん・・・じゃなくて葵君に頭を叩いて突っ込んだ！
イタイッ・・・
え？何この可愛い仕草？
ホントに男なんだけど・・・
えっ・・・・
すいません・・・
私は性別なんて、きにしないから、大丈夫よ！
いい言葉に聞こえてしまうが、こう捉えてみてはいかがだろうか？
バイ発言であると！
とりあえず頭で整理するんだ、俺！
目の前にいる可愛い人は男、男＝俺とペアになった方がいい→これ、完璧に俺と葵ちゃんが組むしかないでしょ、うん！
とりあえず、俺は葵ちゃんと組めばいいってことね、オーケー！
なんでそうなるのよ！
だって俺は男と組んだ方がいいんだろ？
いいかえせない・・・
そうして俺は葵ちゃんとペアになって柔軟体操を始めたのだが・・・
俺は今、猛烈に意識してしまっている！！
可愛い後輩君が密着するように体を触るくらいで、微動だにしてはいけないぞ、俺！
俺は女が好きだ！そうだ！おんなおんなおんなおんなおんなおんな・・・・・・・・・・・・
女にしか見えまテン！！！
肌綺麗すぎだろ！
なんで毛が生えてないんだ？
だがしかし、そんなのどうでもいい！
うんしょ、うんしょ
なんなんだこの可愛い発言は！
そもそも声変りは？
だがしかし、そんなのどうでもいい！
男？
そんなものどうでもいい！
今この一瞬が幸せであれば！！！
先輩？
うん、どうした？
顔に出してはいけない、頑張れ俺！
痛いです・・・
あっ、悪いっ！
・・・
なんか今変な目線を感じたが、きっと気のせいだろう！
じゃあ、次はペア変えて、発声練習するよ～
ペア変えるんすか？
初めだし、色んな人とできていいと思うのだけれど？
そうですね、さっさと変えましょ！
先輩、ありがとうございました！
こちらこそ！
俺の楽しい時間もここまでか・・・
まさかホモに目覚めるなんて、キモすぎて吐き気がします・・・
別に目覚めてねえわ！
次のペアか～
もう、誰でもいいや！
かかってきな、後輩！
先輩！
おいナルシスト～
一緒にやろうぜ～
俺様を選ぶなんてさすが先輩だぜ！
一緒に踊ろうぜ、ハッ！
発声練習に踊る意味ないし！
どっから出てやがるこの歓声・・・
