あれから、2ヵ月。
学校にも親にも、俺とあけみが付き合っており、あけみが妊娠していることは周知の事実となっていた。
……とにかく、色んなことがあった。
俺は親父に殴られ、母親には泣かれ、あけみの両親には土下座をした。
そして、両親たちと何度も話し合った結果、子どもを産むことを許された。
その代わり、高校を卒業すると同時に入籍すること、俺とあけみは大学を4年で必ず卒業し、ちゃんと就職することを約束させられた。
その間、子どもの面倒はお互いの両親が面倒を見てくれるという。
高校での生活も、始めは好奇の眼差しを向けられていたものの、2ヵ月経った今となっては(女子の目が冷たいということを除いては)気にならなくなっていた。