カイト

うわ、なんでこんなたくさんいるんだ・・!

そこには先日のヌラの時のようにガンボが広場に大量発生していた。
腕を負傷した隊長がこちらに気付いて駆け寄ってくる。

マルビス

こんなに数がいると俺一人じゃどうにもならん、光線を出される前に
 さっさとケリを付けるしかないぞ。

リリアーヌ

みんな、広場を囲むように分かれて攻撃しましょう。その方が効率がいいわ。

カルマ

あぁ、そうだな。

それぞれ持ち場に付き戦闘を開始する。

カルマ

こっちが優勢だな、数も今いるものから増えてはいないみたいだ

リリアーヌ

ええ、そうね。カイトとティナの援護に回りましょうか。

カルマ

あぁ。・・・ん、そういえば隊長は?

リリアーヌ

え、さっきまでカルマと一緒に居なかった?

カルマ

そのはずなんだが・・・

リリアーヌ

腕を怪我していたから、もしかしたらアヴィスに戻ったのかも・・
 取敢えずガンボの消滅を優先しましょう。

カルマ

そうだな、行くか・・

ティナ

リリアーヌ、私はいいからカイトの援護をお願い!

ティナに言われてカイトを見るとガンボに挟み撃ちにされていた。

リリアーヌ

カイト、伏せて!ファイアバースト!!!

カイト

・・・っ!ありがとうリリアーヌ。

ティナ

こっちも終わったわ!これで駆除完了ね。

最後の1体をティナが倒しこちらに近づいてくる。

カイト

結局人型モンスターらしき姿は無かったな。

リリアーヌ

ええ、そうね。アヴィスに戻りましょう。

ガンボ

シャアアアアアアア!!!!

広場から背を向けた所で、ガンボの甲高い鳴き声が後ろから響いてきた。

カイト

な、また再発生したのか!?

リリアーヌ

光線が来るわ!!!今からじゃ攻撃が間に合わない・・!!!

振り返るとガンボの目は既に光っており光線を発射する寸前だった。

カイト

リリアーヌ、諦めろ!一度避けるべきだ!!

リリアーヌ

きゃっ・・・!!

カイトに腕を引かれ後ろに倒れこむ。
するとその直後に光線が放たれ間一髪で避けることができた。

ティナ

きゃあああああっ!!!

カルマ

ファイアバースト!!!!

ティナの悲鳴とカルマの魔法がほぼ同時に起き、ガンボは消滅した。

リリアーヌ

ティナ、大丈夫!?

ティナ

う、うぅ・・・

慌てて駆け寄るとティナは逃げ遅れたようで右半身がガンボの光線で負傷していた。

カルマ

おい、この傷はまずいぞ・・血が止まらない・・

全員でキュアの回復魔法を唱えるがまったく効果がない。
ティナは意識が朦朧としてきて体の力も入らなくなってきている。

リリアーヌ

どうしたらいいの!?早く医療ラボまで向かわないと・・!!

マルビス

おい、全員無事か!!

広場の方から隊長がこちらに駆け寄ってくる。

リリアーヌ

ティナが・・早くなんとかしないと!!!

マルビス

落ち着け、すぐに搬送車を手配する。

隊長が発信機でアヴィスへ連絡をして1分も経たないうちに搬送車が来た。
その間私達は気休めにもならないが回復魔法を唱え続けた。

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