風香

みなさんこんにちは!
エトーシスな乙女たち4章更新です!

今回は三章からあんまり時間開かなかったな。

……作者のリアルがそれなりに落ち着いた

平穏ですね……

(夏鎖のことだから、どうせすぐにまた忙しくなる)

そ、それは言わないであげてください……

風香

それじゃ、さっそく本日のテーマを紹介するね!

本日のテーマを紹介!
今回のテーマは……自由!

風香

というわけで、今回は「自由」についてお話しするよ!
問題を読み上げるからよく聞いててね

風香

あなたは険しい山に登っています。
人の手が入っていない山は道なりも険しく、登山は困難を極めています。
しばらく山を登っていると、目の前に吊り橋が現れました。吊り橋は谷を塞ぐようにかけられていて、これ以上山を登りたいならそれを渡るしかありません。しかし、吊り橋はボロボロで今にも谷底へと落ちてしまいそうです。谷底は見えないほど深く落ちたら助かりそうにありません。仕方なく吊り橋を渡ることをあきらめて下山しようとしますが、その時あなたの横を一人の登山者が横切り吊り橋を渡り始めました。
今にも落ちそうな吊り橋を渡り始めた登山者に対し、あなたは
「危ないですよ! 渡らないほうがいいですよ!」
と注意を促します。しかし、登山者は
「うるさい! 吊り橋を渡るのも渡らないのも私の自由だ!」
と叫び渡り続けようとします。

このとき、あなたはどうしますか?

風香

さて、みんなならどうするかな?
考えてみよう!

うーん……

……吊り橋を渡るのは登山者……私には……

私なら、私なら……

(思考、思考)

風香

そろそろみんなの意見を聞いていこうかな?
秋はどう?

あたしは……そうだな、その登山者がこっちに戻ってくるまで声をかけ続けるかな?

風香

冬はどう?

私はその人の腕をつかんで無理やり連れ戻します

風香

夏は?

……もうそれ以上何もしいないで下山

風香

最後に春は?

(夏と同じ。何もしないで立ち去る)

風香

意見が出そろったね。
あきらめずに呼び続けるが一人、無理やり連れ戻すが一人、なにもしないが二人。今回も三つに分かれたね。それじゃディスカッションスタート!

なぁ春と夏はいくらなんでもひどくないか?

そうですよ。その登山者は落ちて死んじゃうかもしれないんですよ?

……そう言われても、その登山者は私たちの忠告を無視した

(残酷だけど、落ちても自業自得)

そうかもしれないけど、人が死ぬかもしれないんだぞ! 

そうですよ。それは無責任です。

……じゃあどうするの? 秋の意見だと声をかけ続けるだけでその登山者を本気で救おうとは思っていない。冬の意見だと見ず知らずの人のために自分の命を懸けてまでその人を救おうとすることになる。私たちにそんな責任ある?

(同意。私たちにできることはもうない)

そうだけどよ! 人が目の前で死ぬかもしれないのにほっておくことないだろ!

……だから、さっさと下山する。そうすれば目の前では死なない……

……夏って意外と冷たいんだな

……仕方ない

むぅ。私もそれはなっとくできません! やっぱり秋先輩は冷たいです!

風香

はいはい。ちょっとストップ! 人の意見で人格や性格まで決めない! それは哲学の本筋から外れてるよ!

……そうだな。熱くなりすぎた……ごめん……

確かに言い過ぎたかもです……ごめんなさい……

……ううん。大丈夫

風香

議論が白熱することはいいことだけど、相手の意見以外に自分の言葉をぶつけたらだめだからね!

(冷却、冷却)

風香

それじゃ、一回整理してみようか?
みんなの議論はこの人を助けるか助けないか――もっと言えば助ける必要があるかないかに焦点があったね? でも、登山者を助けるには冬の意見みたいにリスクを負う必要があるよね?そのリスクは背負う必要があるかな?

……うーん……確かに私たちが命をかけて助ける必要はないな……

そうですね……私の意見も登山者が渡ろうとするなら助けようという突発的行動ですし……理性的意見じゃないかもしれないです……

でも、登山者が死んでもいい理由にはならないけどな!

秋先輩に同感です!

(でも、やっぱりその登山者の好きにさせるしかないんじゃない?)

……どうして?

(誰がなにをしようとしてもそれは自由。例えば私たちが車に乗ろうとして事故が危ないからやめなさいって言われても納得できないと思う)

……春の言うことは一理ある。何をしようとその人の自由。

風香

春と夏がいいところに気が付いたね。登山者が何をしようが自由なんだよね。だって、この場で誰かに被害を与えるわけじゃないんだからね。

自由ですか……

まぁ、そうだよな。何しようがその人の勝手だし……

……自由は大事。もちろん誰かに迷惑をかけない範囲でだけど。

(フリーダム)

風香

自由は大事だよね。
さっき、春が例に出したように交通事故が危ないから車に乗らないで!って言われても私の自由でしょ!って言いたくなるね。この場合も危険度の違いこそあるけどね。

危険が伴う自由は認められるかどうかってことですかね?

風香

そうだね。少し難しいけど考えてみようか?

……やっぱり私は危険な吊り橋を渡る登山者を見過ごせないな……その人の自由を奪ってでも助けたい。

そうですね。自由と人命なら私は人命を優先したいです。

……確かに自由と人命なら人命を優先したいかな? でも、吊り橋は落ちそうなだけで、落ちると決まったわけじゃない

(自殺とは違う。やろうとしてることが命の危険を伴うだけ)

風香

それじゃ、そろそろ結論を考えてもらおうかな?

結論は決まってます!

あたしもだ

……私も決めた

(決まってる)

風香

それじゃ、秋から順番に

やっぱり私は登山者を助ける! 具体的には手をつかんで無理やり引っ張り戻す!

私も秋先輩と同じです! 見ず知らずの人でも見捨てられません!

(放っておく)

……私も登山者の好きにさせる。ただ、もう少し注意してからその場を離れるかな?

風香

意見が出そろったね。助けるが二人、助けないが二人。引き分けだけど、夏が登山者に注意をするってところから、全体の結論としては登山者を危険な目に合わせたくない意思が強いってことでいいかな?

今回は誰も意見を変えませんでしたね。

(少しは変わってるけどね)

風香

はい! というわけで、今回はこれで終わりね!

次の更新はいつになるかわからないけど、また見にきてくれよ!

風香

次からは新たなメンバーも加わるからね!

……えっ?

(聞いてない)

わ、私も初耳です……!

おい、風香! 私にも連絡きてないぞ!

風香

あっ……あれ? そうだっけ?

風香!

風香

そ、それじゃ今回はこれにて閉幕!

……逃げた

4章 自由ってなんですか?

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