風香

みなさんこんにちは! エトーシスな乙女たち ようこそ哲学の道へ! 3章更新です!

また、久しぶりの更新だな……

言わずもが、という感じですが、相変わらず夏鎖が忙しいです……

……本当に世の中ままならない……

(肯定)

風香

色々言いたいこともあるけど、言っても誰も幸せにならないし、作者が悲しくなるから今回は冒頭の愚痴はなしです

だな、それがいい……

(一つだけ確かなのは夏鎖はなんだかんだ図太く生きてます)

風香

よしっ! それじゃ気分を変えて今回も読者の方と楽しく哲学していくのでよろしくお願いします!

よ、よろしくな

よろしくです

……よろしく……

(よろしく)

風香

それじゃ、本日のテーマを紹介するね!

本日のテーマを紹介!
今回のテーマは……平等!

風香

というわけで、今回は「平等」についてお話しするよ! 
問題を読み上げるからよく聞いてね

風香

あるところに二人の兄妹がいました。
兄は五歳の元気な男の子、妹は三歳のちょっと内気な女の子です。
ある日、兄弟のお母さんが二人のおやつを渡します。
お母さんは兄にイチゴが一つ乗ったショートケーキを、妹にはイチゴが二つ乗ったショートケーキを渡します。
お兄ちゃんは妹のほうが一つ多くイチゴを乗っているのを見て母親に言いました。
「妹のほうがイチゴの数が多い。僕にもう一つイチゴをちょうだい!」
しかし、母親はこう言いました。
「お兄ちゃんでしょ? それなら可愛い妹にイチゴを一つ多くあげなさい」
兄は納得できずに言い返します。
「いやだ! 僕も二つイチゴ食べたい!」
兄は妹のケーキの上に乗るイチゴをとろうとしています。妹は兄が怖くて言い返せません。

さて、あなたが妹ならどうしますか?

風香

さて、みんなが妹ならどうするかな?

うーん……

……難しいかも……

いちごはたくさん食べたいです……

(思考ナウ)

風香

……それじゃ時間も経ったしみんなの意見を聞いていこうかな? それじゃ夏からどうぞ。

……お兄ちゃんに食べられる前にイチゴを食べるかな?

風香

春はどう?

(妹のイチゴの内一つを半分にしてお兄ちゃんに渡す。二人とも一個半のイチゴを食べる)

風香

秋は?

夏と同じでお兄ちゃんにイチゴ食べられる前に食べる

風香

それじゃ最後に……冬は?

私は……何もできずにお兄ちゃんにイチゴを渡してしまうと思います……どうするかというより、私だったらそうなるですけど……

風香

意見が出そろったね
お兄ちゃんに食べられる前にイチゴを食べるが二人、妹のイチゴの一つを半分にして兄妹で一個半食べるが一人、お兄ちゃんにイチゴを渡すが一人。今回は三つに分かれたね。それじゃ、ディスカッションスタート!

……冬はどうしてなにもできないの……?

やっぱりお兄ちゃんって怖いと思います。私が男の子嫌いだからかもしれないですけど……

(お兄ちゃんが怖いからイチゴをあげて解決?)

多分しちゃいます……

まぁ、確かにお兄ちゃんとか怖いよな。あたしも怖かった。

秋先輩ってお兄ちゃんいたんですか?

いるよ。上に二人。あと、弟もいる

そうだったんですね

(だから秋は勝気というか、男勝りなところがある)

悪かったな! 女っぽくなくて!

そんなことないですよ。秋先輩は可愛いですよ

ほ、本当か……?

はいっ! 私の可愛い先輩です!

うっ……ありがと……な……

……照れてる

(相変わらずのツンデレ)

う、うるせー!

風香

はいはい、話がそれてきたよ? ちゃんとみんなで意見出し合ってね

と、とりあえずお兄ちゃんがいる身としては、奪われる前に食べる! これしかない!

やっぱり、お兄ちゃんは傲慢ですね……

……傲慢というより妹が優先されることが気に入らないと思うよ……

(やっぱり、妹のイチゴの一つを半分にして二人で一個半)

……それは確かに平等でいいかもしれない……でも、お母さんは妹に二つイチゴをくれた……ということは、妹のイチゴは二つとも妹のもの……

分ける義理っていうか必要はないんだよな

……秋の言う通り。だから、食べてしまえばいい

それがいいですけどね……食べた後のことを考えると……

(お兄ちゃんは自分がイチゴを一つしか食べられないから文句言ってる。だから、それを解決してあげればいい)

風香

それじゃ、少し整理してみようか?
お兄ちゃんのイチゴは一つ、妹のイチゴは二つ。これをお兄ちゃんは不平等だから、もう一つイチゴが欲しいってお母さんにお願いしたね? でも、母親は妹優先だからお兄ちゃんに我慢しなさいって言ってる。それに納得できないからお兄ちゃんは妹のイチゴをとろうとしているんだね。

……でも、どうしてお母さんは妹を優先する……?

風香

あっ、夏がいいところに気付いたね。そもそもこの不平等の原因はお母さんにあるよね? そのあたりも加味して考えてみようか?

確かに、どうしてお母さんは妹を優先するんですかね? 

(妹のほうが可愛いから?)

いや、ちげーよ。この場合お兄ちゃんのほうが二年長く生きてるだろ? ということはお母さんからの愛情を二年分妹より多くもらってる。ということは、妹を優先するだろ?

どうしてですか? このまま兄妹をお兄ちゃんが一人だったときと同じように育てていけば愛情の総量は変わらないと思います。

同じじゃないんだよ。だって、お兄ちゃんが一人だった時の二年間は母親がお兄ちゃんだけに愛情をそそいでいただろ? でも、今は妹がいる。二人に平等に愛情をそそいだとしても、妹が受ける愛情はお兄ちゃん一人だった時の半分になっちまう。

あっ……確かにそうですね……

まぁ、さすがに今のはちょっと極端だけどな。要するに二年間はお兄ちゃんが優先されていたんだから、こういった場面で妹が優先されてもいいだろ?

……だから、私たちは当然の権利を行使してイチゴを二つ食べる……

まっ、そういうことだ。

(確かにそうだけど、お兄ちゃん目線では納得できないよね。優先はされなくてもいいけど、目の前の結果だけだと不平等)

そうなんだけどな……でもさ、二つのイチゴは妹に与えられたものなんだぞ? だったら、食べればいい。自分のものを不平等だからって他の人にあげてたら損しかしないぞ?

ん~……難しいですね……

風香

よしっ、それじゃそろそろ結論を考えてもらうかな?

……私は決まり

あたしも決まってるぞ

えっと、どうしましょう……

(できた)

風香

それじゃ秋からお願い。

お兄ちゃんにイチゴを食べられる前に食べる。これしかないな・

風香

それじゃあ、夏は?

……秋と同じ。食べられる前に食べる。

風香

冬は?

……お兄ちゃんに食べられる前にイチゴを食べます。できるかどうかはわかりませんけど……

風香

それじゃ、最後に春は?

(妹のイチゴの一つを半分にして二人で一個半ずつ食べる)

風香

はい、それじゃ最終結果はお兄ちゃんに食べられる前にイチゴを食べるが三人。二人で一個半ずつ食べるが一人。私たちの結論はお兄ちゃんに食べる前に食べるになりました!

ま、妥当かな?

今回はいつもより難しかったかもしれません……

風香

そうだね。今までは基本的に答えは二択のようなものだったけれど、今回は無限に答えを考えられるからね。

(歯ごたえ、手ごたえ)

風香

はい、というわけで今回はこれでおしまいです! 来月またどこかで更新するのでその時は除きに来てください。

夏鎖が死なない限り更新し続けるぞ!

秋先輩、それ死亡フラグです……

風香

それではみなさんさようなら!

3章 同じが一番ですか?

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