応接室へ到着すると、ユウリが待ってましたと言わんばかりにイキイキと喋り始めた。
さて、全員集まった所で重大発表だ!
応接室へ到着すると、ユウリが待ってましたと言わんばかりにイキイキと喋り始めた。
一体なんなのよ?ユウリの事だからどうせくだらない話じゃないの?
まぁまぁティナ、とりあえず聞いてみましょうよ。
いや、今回はマジな話だから安心してくれ!カイトとリリアーヌはさっき会ったから分かると思うけど、医療ラボの奥に地下に行く階段があるのは知ってるよな?
あぁ、確か隊長の研究室があると言っていたような・・・
俺さ、見ちゃったんだよ。さっきの戦闘で死亡した市民があの階段から地下に運ばれて行くのを!!
え、それはほんと?実は負傷した人で、地下で治療するためとか・・
それはねーだろ。だって治療ラボがあんのに地下に運ぶなんておかしくね?
そういえば、さっき私達が医療ラボに入った時は誰も居なかったわ。
ラボの中には安置室もあるから、もし死者がいたらラボに運ぶはず・・
確かにな・・・そもそも研究室には立ち入り禁止だし何があるのかさっぱりだよな
みんなが真剣な表情で考えを巡らせる中、ユウリは探偵にでもなったつもりなのか興奮気味に話を続ける。
だからさ、みんなで調査しに行こうぜ!
え、なに言ってるのユウリ・・そんな探偵ごっこみたいなことやめた方がいいわ。それに研究室にはロックがかかっているって聞いたことがあるから私達じゃ入れないわよ?
だから、隊長のあとをつけるんだよ。夜中にこっそりさ。
俺も反対だな。なんだか嫌な予感がする
なんだよー、みんな心配性だな。なら俺1人で行くから!
やめなさいよ、勝手な行動は危険よ!
ティナの言葉にカルマも頷く。
分かった分かった。勝手に行ったりしないよ・・・
ユウリは渋々納得してくれたようだったが、私はユウリが懲りていないのではないかと不安なままだった。
何事もなければいいけれど・・・・
翌日、私の嫌な予感は見事的中してしまうのだった。