ユウリ

さて、全員集まった所で重大発表だ!

応接室へ到着すると、ユウリが待ってましたと言わんばかりにイキイキと喋り始めた。

ティナ

一体なんなのよ?ユウリの事だからどうせくだらない話じゃないの?

リリアーヌ

まぁまぁティナ、とりあえず聞いてみましょうよ。

ユウリ

いや、今回はマジな話だから安心してくれ!カイトとリリアーヌはさっき会ったから分かると思うけど、医療ラボの奥に地下に行く階段があるのは知ってるよな?

カイト

あぁ、確か隊長の研究室があると言っていたような・・・

ユウリ

俺さ、見ちゃったんだよ。さっきの戦闘で死亡した市民があの階段から地下に運ばれて行くのを!!

リリアーヌ

え、それはほんと?実は負傷した人で、地下で治療するためとか・・

ユウリ

それはねーだろ。だって治療ラボがあんのに地下に運ぶなんておかしくね?

リリアーヌ

そういえば、さっき私達が医療ラボに入った時は誰も居なかったわ。
 ラボの中には安置室もあるから、もし死者がいたらラボに運ぶはず・・

カイト

確かにな・・・そもそも研究室には立ち入り禁止だし何があるのかさっぱりだよな

みんなが真剣な表情で考えを巡らせる中、ユウリは探偵にでもなったつもりなのか興奮気味に話を続ける。

ユウリ

だからさ、みんなで調査しに行こうぜ!

リリアーヌ

え、なに言ってるのユウリ・・そんな探偵ごっこみたいなことやめた方がいいわ。それに研究室にはロックがかかっているって聞いたことがあるから私達じゃ入れないわよ?

ユウリ

だから、隊長のあとをつけるんだよ。夜中にこっそりさ。

カルマ

俺も反対だな。なんだか嫌な予感がする

ユウリ

なんだよー、みんな心配性だな。なら俺1人で行くから!

ティナ

やめなさいよ、勝手な行動は危険よ!

ティナの言葉にカルマも頷く。

ユウリ

分かった分かった。勝手に行ったりしないよ・・・

ユウリは渋々納得してくれたようだったが、私はユウリが懲りていないのではないかと不安なままだった。
何事もなければいいけれど・・・・

翌日、私の嫌な予感は見事的中してしまうのだった。

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