誰だ!!

・・・もしかして・・・

おや、本体のようだな。

まさか、こんな形で出てくるとは・・・
困ったなぁ・・・

・・・あの・・・

ならどんな形なら良かったんだ?
別になんでも良いだろう?
それに、言葉の通じる相手のようだ。都合が良いだろう。

まぁ・・・確かにそうだけど・・・

・・・・・・

・・・・・・そろそろ相手してやるか・・・

・・・はい

それで、君があの札なのか?

・・・札?なにそれ・・・よくわからないんだけど・・・

おまえ・・・本当に馬鹿なのか?
御札というのは後で管理人がつけたものだ。
この子が知っているわけがないだろう。
そんなこともわからないのか?

そ・・・そうか・・・
ごめんね。

ううん・・・いいの・・・
でも、よかった・・・

え?・・・良かったって?

・・・もう離さない・・・

ははは・・・・・・

・・・・

よし、逃げるぞ

それもそうだな。
話が通じるかと思ったが、愛は人を盲目にするのだな。
だがだが、それも悪くはないものだ。それこそ生きているというものだ!!

なんで楽しそうなんですか?!

はぁ・・・はぁ・・・なんとか逃げ切った・・・

・・・・・・ん?

・・・まじか・・・

脱出出来てる?!

うわっ!!・・・なんだケータイか!

えーっと・・・先輩からか・・・

もしもし?

もしもし!!大丈夫?

え?・・・はい、なんとか・・・

そう・・・よかった・・・

でも、念の為に聞くわ。
まずは――

それからいろんなことを質問された。
名前や住所、好きな色まで・・・

もちろん、この後に先輩に直接会いに行った。
何があったのか聞かれたが、そんなことよりも「どうして」先輩が慌てているのかを聞いた。

少し疲れて居眠りをしていたらしいのだが、その時に夢を見たらしい。

俺が夢のなかでずっと呼んでいたらしい。
ただ、その時の名前は、先輩ではなく知らない女性の名前だそうで、何度も問いただされた。

しかし、僕も知らない名前だった。
一体誰だったのだろうか・・・

誰だよ・・・「   」って・・・

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