一方、残された3人は大量のヌラに苦戦していた。
一方、残された3人は大量のヌラに苦戦していた。
くっそ・・数多過ぎだろ!
あと30体・・・リリアーヌ達は無事かしら・・・
挟み打ちしよう、俺は正面から迎え撃つからティナとユウリは左右に分かれてくれ。
分かったわ!
はいよーっ。
カルマの指示に従いそれぞれ配置に付く。
よし、一斉に行くぞ!アクアバースト!!!!
3人揃って魔法攻撃を繰り出す。中心にいた数体を残してほぼ壊滅させることが出来た。
やったわ!あと少しよ!!
おりゃああああ!!!俺の刀捌きを見やがれー!!
ユウリ、接近戦は危険だ!!
カルマの制止を聞かず、ユウリは小刀で次々とヌラを攻撃していく。
くそ、ユウリが動き回るからこれでは魔法が使えない・・・
もういっそのことユウリごと攻撃しちゃえば??
ティナ・・お前それは流石に・・・
なによ、冗談に決まってるでしょ!!本気にしないでよ・・・もう!
よっしゃー!!俺の力を思い知ったか!!!
二人が困惑しているうちにユウリがヌラを全て倒してしまった。
まったく・・・でも良かったわ、これで一安心ね。
ユウリ、今後はもっと考えて行動しろ。何かあってからじゃ遅いんだぞ。
分かったよー、ったく・・せっかく倒したのに・・・
成果を上げたのに小言を言われた事に不満だったようで、ユウリはぶつぶつ文句を言いだした。
おーい、みんな無事か!?
アヴィスへの誘導を終えた私達は3人の応援をするため、広場に戻って来ていた。
こっちは平気だ。その様子だと市民の誘導は上手くいったようだな。
あぁ、でもリリアーヌが・・
ちょっと、その腕どうしたの?服破けて真っ赤になってるじゃない!!
これくらい大丈夫よ・・実は途中でヌラが一体現れたの。
化膿するといけない、気休めにしかならないかもしれんが・・
カルマ、ありがとう。少し痛みが引いたわ。
キュアの回復魔法でカルマが手当てをしてくれた。
・・・・
カイト、どうしたの?
カイトが複雑そうな表情でこちらを見ていた。もしかして自分のせいで私が怪我をしてしまったと思っているのだろうか。
え、あぁ・・いやなんでもない。あとで一緒に医療ラボに行こうな。
ええ、そうね。
あまり気にしなくてもいいかと思い、それ以上深く聞くことはしなかった。
広場には逃げ遅れて犠牲になった住民が数人いたため、隊長に連絡をしてアヴィスへ搬送してもらうよう要請した。
しばらく広場の見回りをしてからアヴィスへ向かうと、無事な市民を地下のシェルターへ誘導している最中だった。
隊長、私達も何か手伝いましょうか?
いや、こっちは大丈夫だ。疲れているだろうから2階の応接室で休んでいろ
ありがとうございます。
ティナとカルマに先に応接室へ向かうよう促し、私は腕の治療をしてもらうためカイトと一緒に1階の医療ラボへと向かった。