ここ数日間で様々なことがあった。
好きな人への告白が失敗したり、都市伝説になっている妖精に出会ったり、まあ『おっさん』なんだけど。
不思議な女の子に目をつけられ、オカルト部に入部させられたり、ただの帰宅部だった俺にはこの急展開にどうも体がついて行かなかったらしい。
ここ数日間で様々なことがあった。
好きな人への告白が失敗したり、都市伝説になっている妖精に出会ったり、まあ『おっさん』なんだけど。
不思議な女の子に目をつけられ、オカルト部に入部させられたり、ただの帰宅部だった俺にはこの急展開にどうも体がついて行かなかったらしい。
だから体調を崩したんだ。
きっとそうに決まってる。
ゲホゲホ!
だらしないな!
うるせ! あっち行っててよ
へいへい
雄太-、お友達よ!
下の一階から母の大きな声が聞こえてくる。
声のトーンからすると、相当喜んでいるようだ。
しかし、わざわざ俺を訪ねてくる友達なんて、高校に入ってからいただろうか、木葉が何回か来たことはあるが、彼女は事前に連絡をくれるはずなのだ。
さーどうぞ入って入って!
お邪魔いたします!
シツレイ……
……
おいおいおいおいおい
なんかやばそうなのが来たな
じゃあ後はご自由に!
ありがとうございます、お母様!
母はこの訳の分からない連中を勝手に部屋に招き入れ、無責任な台詞を残し、部屋を出て行った。
てか明らかに人間じゃない生物が混じっているのだが……
こんにちわ、雄太さん。 担任の先生にここ最近お休みされていると伺ったので、お見舞い兼新入部員歓迎会に来ました!
あ、ありがとう……
まずは部員を紹介しますね! まずは隣の『アサガオ』さん!
アサガオ……ダヨ……
あ、アサガオ!?
あ、ごめんなさい、一応オカルト部では名前を『コードネーム』で呼び合っているんです、私は面倒なので『百合乃』にしてますが
そ、そうなんだ、ちなみに本名は?
……ステタヨ……
あー、もういいよ。 深く追求しないことにする
ちなみに彼女は……
女かよ
彼女はコスプレをしています。 基本学校では脱いでいるらしいですが、部活とプライベートではいつもその格好です
ふーん……
ウチュウジンコス……ダヨ……
正直そんなことどうでもよかった。
ただしかし困った、まともそうな人が一人もいない。
次の女性に俺は、すべてを賭ける!
続いては『ドラゴン』さんです!
……
ドラゴ…… よ、よろしくね
あ?
ひえ!? あ、あの本名は……?
知ってどうする?
ごめんなさい
ガクブル……ガクブル……
こいつは一番危険だ、やばい
西井梓(にしいあずさ)
あ、よろしくお願いします!
二人とも、この男性の方は細川雄太さん。新しい部員ですよ! 以前、幽霊に取り憑かれた事がある逸材です!
ヨロシク……
しゃっす
はやく帰ってほしい
雄太、がんばれ
【オカルト部編】 第一話『紹介』 終