ノックの音に返事するかのように、ドアの元へ行き、ドアの施錠を解く母上・・。
はい~今開けますよ~
ノックの音に返事するかのように、ドアの元へ行き、ドアの施錠を解く母上・・。
誰だろうか、こんな時間に・・。
疑問の念を浮かべながら赤ずきんも、入口のドアへ座りながら体を向ける、・・そしてドアは開かれた。
どちらさまです・・
やぁ、もう日が暮れているというのにすまないね・・。
か
母上が扉を開けた先に立っていたのはなんと、黒いモヤがかってる正体不明の・・
ではなく・・
あ、猟師のおじさん!!
元気かい?”ローズ”
何と、猟師のおじさんは何を隠そう・・この”アルヴィド”の領主のおじさんだったのダーー・・。
急を要する話なんだ、少しお時間いいかな?
勿論ですよ。
ちょうど、私たちも用がありましたし・・願ったり叶ったりですよ。
そうか、ならば良かった・・。
赤ずきんと母上は急な領主のおじさんの来訪に親しみを込めて快く了承して家の中へと招き入れた・・。
・・話を進める前に、この領主のおじさんについて様々な疑問点があると思うので、ここでサラッと、序章時、狙撃した所からおじさんの行動をおさらいしていくぞ!!
ぐあああ!!誰だ!
大丈夫か!?ばあさん!
この不審者め、二人から手を引け!
そう11日前・・おばあさん宅を”狼”を襲撃したあの日、猟師(領主)のおじさんは赤ずきんとおばあさんを助けるべく”狼”戦闘員-メガネの男の手を的確に撃ち抜いたのだった・・。
この後の会話を”狼”とおじさんを中心に進行していくよ!
不審者って・・まさか、領主の野郎裏切るのか・・!?
監視の目も光ってる、こんな真似して無事で済む訳無いと分かってるだろ!?
メガネの男は混乱していた、肩と手・・利き腕の傷は深く使い物にならない、それに加えて、中立な立場から動かないよう権力で縛り付けておいたはずの領主の突然の自分への発砲・・。
もはや、まともな思考もできない程の極限状態だった。
・・その時、メガネの男に連絡が入る・・。
----おい・・聞こえてるか?
・・!?
時代をかなり先取りした”狼”の連絡回路で、これも魔女狩りで得た、魔法使いの発明の横取りってとこだろうか・・。
メガネの男の耳元で小さな端末のようなモノから言葉が響く・・。
こちら”狼”監視班、我に返ったか戦闘バカ・・領主をここに向かわせておいて良かったな、猟銃でお前の手を正確に撃ちぬくとはな・・。
誘拐事件の隠ぺいだけやらせるつもりだったが・・これは傑作だwそこらの銃兵より役たちそうだな・・フフフ・・。
状況が分かったら、さっさと死ぬ前にここから退け・・一時撤退だ、敵を計る必要がありそうだ。
監視班からの皮肉だらけの話を一通り聞き、怒り心頭に我に返ったメガネの男は、よろけながらも部屋の奥に居る赤ずきんを睨み、言葉を吐き捨て、おばあさんの家を後にするのだった・・。
言葉に甘えて・・逃げさせてもらうぞ
これで・・終わりではないぞ・・くっ!
走り始めは勢いよく走っていたメガネの男だったが、その背後に追いかけて来る気配に気付き、走るのを辞め・・少しずつ速度を落としその気配の主を待った・・。
その気配の主は領主のおじさん・・。
・・・・ふぅ・・追いついたか、少し弁明もさせてもらわんとな・・。
てめぇか・・。
ったく・・手荒な真似を・・しやがって、殺すつもりだったんじゃないだろうな?
馬鹿なことを・・そんな事をしたらどうなる・・。
クク・・”アルヴィド”は・・教皇の名の元に・・その地諸共・・根絶やしにされるな。
だろうな、だからと言って・・先程の場所、間に入って和解という訳にもいくまい。
こちらに加勢して・・魔女どもに止めを・・刺せば良かっただろう?
そうなれば、悪名高い、あなた達”狼”と同類だ・・この地に住む者達にも無関係とはいかなくなる・・それだけは御免だな・・。
ふん・・喰えねぇおやじさんだよ・・まぁ・・お前の家を拠点とさせてもらってんだ・・もうしばらくは世話になるぜ・・。
好きにするがいい・・。
この後、領主邸へ”狼”を招き入れメガネの男を治療し・・”アルヴィド”の情報の多くが”狼”へと渡ったのであった・・。
今回のこの終結は何の解決にもならないのだろうな・・”狼”に情報を”魔女”に猶予が与えられたに過ぎない・・。
私一人が、罪人として囚われるのなら・・喜んで奴の頭撃ちぬいただろうがな・・ローズ・・。
・・と、まぁ領主のおじさんの近況はこんな感じでした・・話を戻しますぞぃ・・。
それで、話とは一体・・。
急用ということで世間話を入れず赤ずきんが本題へ入ろうと切り出す・・。
隣町からの情報なんだがな・・、
アルヴィドに居た”狼”の奴らが、別の部隊と合流したらしい。
時期にここへもやって来るだろう!
まずいわね・・それじゃあ。
本格的な魔女狩りを決行する腹積もりかもしれないですね・・。
第3話-【3】へ続きます~