戸頭

藤代さん、今日は図書館で朗読会があるのよね

藤代

あ、うん。行ってくるよ。
他に誰か行きたいやつ居る?

天王台

行きたいです

藤代

そっか。天王台も一緒に行こう。
柏はどうする?

部室で、他の先輩達と台本の練習してますー

藤代

わかった。じゃあ行ってくるわ

藤代

……と言うことで、今回の朗読の担当は柏原君です。
それでは、ご静聴下さい

柏原

『閉ざしたその世界に、轟く生命の園。
間違いなど知らない、道を突き進んでいた』

…………

藤代

……お?みんな聞き入ってる

柏原

『ねぇ、聞こえる?
静かに僕は地の底で悲鳴を上げ続けている。
ねぇ、聞こえる?
飛び込んだ暗闇が冷たすぎて消えそうだ』

…………

藤代

……柏原も案外上手いなー

柏原

『ねぇ、諦めきれないよ。
暖かな蒼の続きを探してる。
そこは世界に轟く生命の園』

藤代

……はい、ありがとうございました。
今回の朗読は以上です。
また来年も朗読会を開催しますので宜しければまたお越し下さい

柏原

藤代さん、お疲れ様

藤代

おう、柏原もお疲れ

漫研さんの部長さーん!

藤代

おおう

柏原

あ、君は生物部の子だよね?
先輩達とは仲良くやってる?

はい!先輩みんな優しいです!
演劇部さんもこんにちはです!

藤代

久しぶり。朗読会楽しかった?

はい!すごく迫力があって!面白かったです!

柏原

そう?嬉しいなぁ

天王台

そこのあなた

はい!

天王台

ここは図書館なんだから、もう少し静かに

あっ、すいませんです………

天王台

ふふっ、今後は気をつけてね。
そう言えば、藤代先輩と知り合いなの?

はい、一緒に生物部の亀さんと遊んだ事が有ります

藤代

亀すごかったよな

はい

天王台

藤代先輩と、仲良くなりたい?

なれたら、嬉しいです

天王台

そうなのね

柏原

藤代さんは気さくだから、仲良くなれると思うよ

天王台

先輩も、藤代先輩と仲が良いんですか?

柏原

うーん、図書委員の仕事してる時に、よく話すよ

天王台

そうですか

藤代

そろそろ部室行かないとな。行こっか、天王台

天王台

そうですね

演劇部さん、またですー

柏原

またね

藤代

おう、またなー

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