参の巻 金剛
2.石道 二
参の巻 金剛
2.石道 二
そんな話をしているうちに、ラーメンが出来上がった
いつもどおり白狐さんは、食べて当てよう大盛りキャンペーンで当たった、レア大盛りひよこちゃんラーメンどんぶりに2人前分のラーメンをそして、俺の普通のどんぶりに1人前のラーメンを盛りつけるのである。
へいおまち。今日は、白狐特性野菜たっぷり塩ラーメンじゃ、こころして食べるがよい
では、本日も、食べれる事と素材を作ってくれた人に感謝していただきます
いただきます
白狐さんは、いただきますが終わるやいなや、すごい勢いでラーメンを食べている
この人、いや神は、絶対、猫舌ではない、たぶん狐舌なのか、熱いのもへっちゃらだ。
いやー、やっぱりラーメンは最高にうまいのぉ、ご馳走様でした
その後、お客様からもらった、ミカンを
袋から取り出しデザート代わりに食べながら
うむ、非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)美味じゃ
さらに間髪いれずに、白狐が話す
朱右、そういえば、ネットで最近見付けたのじゃが、近所のラーメン屋さんが、食べブログで、全国一位になっておったぞ、今度食べに、連れて行ってほしいのじゃ
そんなラーメン屋さんが、いつの間にできたんですかね?
わかりました、今度連れて行きますよ
それはありがたい、しかし、次の戦いで、そなたが死ぬ前に連れて行ってもらえるのかのぉ?
白狐さん、また縁起でもないフラグ立てるのやめてもらえますか。あっ、ラーメンご馳走様でした、おいしかったです
さて、おなかも膨れたし、片付けと明日の準備をしたら、我は寝るのじゃ、朱右そなたも、今夜は早く寝ておけ
そう言った後
食べ終わった、どんぶりをかすのじゃ、洗っておくからのぉ
俺からどんぶりを受け取り洗剤で二人が食べたラーメンどんぶりを洗いだした、そしてその後、明日のお昼ご飯の段取りだろうかお米をといで、炊飯器にセット、タイマーの時間を合わしている。
しかし、次の戦いで、俺、本当に死ぬんだろうか?
白狐さんの言う事は、いつも、すごく的を得ていて、ほとんどそのとおりにいままでなってきたから・・・
不安にならないというと嘘になる
朱右、浮かない顔をしておるのぉ、まっ、我はもう寝るのじゃ
そう言い残して、白狐さんは二階に上がって行った
一応、白狐さんの言いつけどおり、風呂に入り、早く布団には入ってみたものの
白狐さんの予言が気になり、なかなか寝付けなかったのだが。
朱右よ、早くおきるのじゃ
ううーん、白狐さん、俺、なかなか、寝付けなくて、さっき、やっと眠ったところなんですが、今、何時ですか?
丑三つ時じゃが、朱右、出かける準備をはようせい
俺は時計を見た、深夜2時をまわった頃だった
やっと、連休なんですよ、もっとゆっくり寝かしてくださいよ
わかった、朱右よ、そのまま寝るようなら、次の戦いを待たずして、我がそなたを昇天させてやってもよいのだぞ
白狐さんの目が、黒髪と戦っている時とおなじ、鋭い目つきになる
わかりました、おきればいいんですよね
このまま寝ると、俺、マジでこの神様に殺されかねない。俺はめがねをかけてとびおきた。
うむ、それでよいのじゃ
白狐さんの眼がいつもの、優しい目にもどる
そして、俺が起きるのを確認すると白狐さんは一階のダイニングにおりていった
素早く出かける準備をした俺もダイニングに降りる
そして白狐さんに声をかけた
白狐さん、準備できましたよ
朱右、丁度よい、我も、そなたの弁当の準備がおわったところじゃ
炊飯器のタイマーは弁当を作るためだったらしい。
では朱右、車をだしてきてもらえるかのぉ
俺は言われたとおり、車を車庫から出してきた。
朱右、荷物の積み込みを手伝ってもらえるかのぉ
二人で荷物を積み込み、白狐さんが助手席にすわり、シートベルトをした
なんですか、あの重い荷物は・・・
ところで、白狐さん、で、どこにいけばいいのですか?
では、この日のために2ヶ月前の発売日に並んで手に入れた
スマートフォン、パイナップル社のマイフォン5
そして、この日のためにインストールしたアプリその名も、ナビ子ちゃんに行き先を入力
なんか、張り切って
一人ごとを、神様がぶつぶつ言っているが
内容を聞く限り、この神様は、現代社会に暮らしだして
10ヶ月そこそこなのに
完全に、現代のシステムをつかいこなしているようだった。
これで行き先入力は完了じゃ、朱右よ後はナビ子ちゃんの指示どおりのルートで運転を頼むぞ
白狐さん、ちょっとスマホの画面を見せてもらえますか。
ふむふむ、行き先は光野山(こうややま)の麓、慈尊寺(じそんじ)ですね、了解しました。
あと、朱右よ途中の道すがらで、ペットボトルの水と我のおやつを買うのでコンビ二によってくれるかのぉ
はい、了解しました。
では、慈尊寺(じそんじ)に向けて出発じゃ
この時の俺はまだ知らない、この連休に俺に降りかかる災難を
神 斬
髪 切 り屋
参の巻 金剛 2.石道 三に続く