でかい、唯ひたすらにでかい
次の日僕らは試験会場であるヤマト学院まで来ていた
いやほんとにでかい
宿泊していた宿から城そして顔を東のほうへ向けるとすぐに見えた城と同じぐらいの大きさの建物があった
これがヤマト学院
今はミラさんと共に正門まで来ていた
お・・・おぉ・・・!
でかい、唯ひたすらにでかい
次の日僕らは試験会場であるヤマト学院まで来ていた
いやほんとにでかい
宿泊していた宿から城そして顔を東のほうへ向けるとすぐに見えた城と同じぐらいの大きさの建物があった
これがヤマト学院
今はミラさんと共に正門まで来ていた
ようこそヤマト学院へ
受験の人ですよね?
受験票を見せてください
正門前に立つ職員の人に受験票の提示を求められた
ちゃんと持ってきているので問題ない
どちらも手早く提示した
職員の人はにこりと笑って
はい!
確認できました
がんばってくださいね
試験会場はここからまっすぐ行った講堂で皆同時に行われます
席は受験票に番号があるはずなので逸れに従ってください
はい!
わかりました~
再び僕らは歩き出す
今度は講堂に向かってだ
敷地も広いこの学院では移動するのにも一苦労だなぁ・・・
ほんとに大きな学校なんですね!
ちょっとびっくりです!
そうですね~
入ってみるとやっぱり大きいって感じますよね~
まもなく講堂
道に迷うことがなくって一安心
いざ試験会場へ!
あれ?
もしかしてミラ様じゃないですか!?
2人して講堂へ入ろうとした矢先
後ろから声をかけられてミラさんが止まった
どうやら顔見知りのようだ
あら~
せリアじゃないですか~
あなたも受験ですか?
はい!まさかミラ様とご一緒できるなんて
ところでそちらのお方は?
あ・・・えっと
クロウ・バーロットと申します
バーロット・・・
とセリアと呼ばれた女の子は反応する
失礼ですが
あなたはミラ様とどのようなご関係で?
クロウさんには山賊に襲われていただいたところを助けていただいたんですよ~
同じ受験生ということもありここまでご一緒しました~
ミラさんが補足をしてくれた
するとセリアさんはちょっと驚いた顔で
山賊!?山賊ですって!?
大丈夫だったんですか?
ミネーラの領主であるアクア家の跡取りであるミラ様を襲うなんて・・・
うん、僕もびっくりだったよ
というか
ミラさん領主だったんですか!?
正確には私の父ですけどね~
一応侯爵家なんですよ~
あ、そろそろ時間ですね~
行きましょ~
うれしそうにスキップしながら行ってしまった・・・
ちょっと状況についていけない
まさか貴族なんて・・・
アハハ・・・と乾いた笑いが隣から聞こえた
ああいう方なんです
貴族なのに身分を気にせず町の人と接してくれて
私もミネーラの町で育ったんで良く遊んだんですよ
ミラ様のこと助けていただいてありがとうございます
ペコリ・・・と頭を下げてミラの後を追っていってしまった
僕も行かなきゃ!
身分のことは一旦置いておいて今は試験に集中しないと・・・
講堂に改めてはいるとそこは人にあふれていた
この中で残れるだろうか・・・
そんな心配が僕の頭をよぎる
もう2人はすでに席についているようだ
僕も席を・・・あったあった
席について開始を待つ
しばらくすると
さて、これから試験を開始します
筆記用具はこちらのほうでペンを配布しますのでそれを使用してください
ではこれから配ります
先ほどの職員の人が試験用紙とペンを配る
どうやらここの教師のようだ
僕の元にも回ってきた
では・・・開始!
合図と共に周りがペンを手に取り用紙に書き込みを始める
僕もやらなければ・・・
問題を解こうと用紙を見ると
あれ・・・こんなに簡単なの?
驚くほどにすらすらと解ける
どれもこれもラックさんに教わったことばっかりだ
えーっと
ウインドアローの詠唱・・・
この国の成り立ち
基本5属性
魔法に必要なもの・・・
陣を書くのに必要なもの
どれもラックさんに教えてもらったな・・・
そんなこんなで特に問題なく筆記試験は
やめ!
の合図と共に終了した
周りを見るとやっちまったとかあそこはあれじゃなかったっけとか苦戦している人が多いようだった
この後実技試験を行います
皆さん闘技場へと移動してください
その言葉と共に受験生たちがぞろぞろと移動していく
・・・どうも視線を感じる
誰かに見られているような気がして僕はその辺を見渡す
視線の元は分からなかった
でもなんだか少しゾッとしたな・・・
クロウさ~ん
どうでした~?
今年は難しかったです~
クロウさんはどうでした~?
ミラさんと共にセリアさんがこちらへやってくる
僕は大丈夫でした
教えてもらったところばかりだったので
すごい!
あんなに難しかったのに!
さすが山賊を倒すだけありますね!
クロウさんの先生はとってもいい方だったんですね~
うらやましいです~
ラックさんのことをよく言われて僕はうれしくなった
さて、次は闘技場だ
ありがとうございます
闘技場へ向かいましょう
僕たち3人は実技試験のために闘技場へ向かった