~僕は駆け出し薬草師~
~僕は駆け出し薬草師~
旅の記録帳
(5)
プレプレ村 ~ ポートゲート
『第33幕~第43幕』
〈砂漠の商人たち〉編
【あらすじ】
ユリアを救ったトーヤとカレンは、
プレプレ村を旅立つ際にアポロから
『滴りの石』というアイテムをもらう。
それは魔法力と引き替えに
水を呼び出せるというものだった。
さらにラジーから、
サンドパークにいる彼の師匠・シンディへの
紹介状を受け取る。
こうしてトーヤたちはプレプレ村を出発し、
サンドパークの玄関口となっている
ポートゲートへ到着。
ここは砂漠地帯の入口で、
水や氷の魔法は無効化されてしまう土地だった。
目的地のサンドパークへ行くには、
ポートゲートから砂漠の上を航行する
陸走船に乗る必要がある。
それを知ったトーヤたちは
乗船券を購入しようとするが、
値段が高くて手が出ない。
するとセーラは商人ギルドへ
トーヤたちを連れていき、
セリで『自分たちを船に乗せる権利』を
売ろうと提案する。
滴りの石があれば船に水を積む必要がなくなり、
その分だけ人や荷物を積めるようになるので、
その権利書は売れると考えたからだ。
ギルドで手続きをしようとしていると、
セーラたちに権利書をセリにかけず
売ってほしいと申し出た人物が現れた。
彼はサラサラ陸運の副社長・マイル。
セーラは彼と駆け引きをおこない、
お互いに意気投合。
マイルは契約書を破格で競り落としたのだった。
そしてセーラの提案により、
その販売益のほとんどを
プレプレ村で生活に苦しむ人たちに
寄付することに。
こうして船に乗るメドが立ち、
トーヤとカレンは出航までの時間を
市場見学で過ごした。
【行程】
プレプレ村 → 王都西街道 → ポートゲート
プレプレ村 ~ 荒野:3日程度
荒野 ~ ポートゲート:7日程度
【主な登場人物】
※各項目は旅が進むに従い、
内容が変わっていきます。
あくまでもその時点での情報であり、
新たな事実が判明した場合は置き換わります。
名前:トーヤ
職業:薬草師
種族:魔族(元・下民)
性別と年齢:男/14歳
●身分制度が撤廃され、
王城で薬草師として働けるようになった。
●ギーマに弟子入りするため、
王都から旅立った。
●下民だったことで差別されることもある。
トーヤ自身も下民だったころの名残で
気弱になってしまうことも。
●トーヤを王城の薬草師に
推薦したのはデリンで、
彼が後見人も務めている。
●勇者アレスは恩人であり親友。
定期的に手紙でやり取りをしている。
●アレスを尊敬しており、
少しでも彼に近付きたいと思って
努力を重ねている。
●薬草師としてのレベルは高い。
難しい調薬も難なくこなす。
薬の濃縮などの技術もある。
植物の知識も豊富。
●調薬のための道具を色々と持ち歩いている。
●トーヤの薬草師の師匠は
故郷の隠れ里で今も現役らしい。
ただ者ではない気配も……。
●カレンは仕事上のパートナー。
ただ、初めて会った時から
優しく接してくれた彼女に
深い感謝の気持ちを持っている。
●天然ボケをかますことがある。
●セーラに対しては
ツッコミ役に回ることが多い。
●警戒心があまりない。
純粋すぎてすぐに他人を信じてしまう。
●プレプレ村での一件ののち、
アポロとは親友同士に。
●腕力は並の人間と変わらない。
魔法は一切使えない。
●武器はセーラの作ったスタッフ・スリング。
トーヤ自身は『フォーチュン』と名付けた。
接近戦では護身用のナイフを使うこともある。
●戦闘経験がないので、主に回復担当。
ただし、遠距離攻撃が必要な時は主力となる。
●薬草師ならではの戦い方があると気付いた。
それによりデビルペッカーとの戦いを
切り抜けることができた。
●ギーマに落第薬草師と呼ばれてしまった。
薬草師としての未熟さを知ると同時に、
腕を磨き続けていく決意をする。
●薬草師としての心構えと自分の役割を
より意識するようになった。
●女の子と間違われることがある。
●子犬のヘアピンを身につけている。
最初は嫌がっていたが、
今も外さないままでいる。
意外と気に入っているのかも?
名前:カレン
職業:医師(魔法医療)
種族:魔族(元・上民)
性別と年齢:女/16歳
●上民出身のお嬢様でひとりっ子。
両親は貴族。
良いモノに触れてきたおかげか、
品物を見極める眼力がある。
●洞察力に優れている。
アポロが盗人であることを見抜いた。
●医師としてのレベルは高い。
特に魔法を併用して治療する
『魔法医療』のエキスパート。
物理医療の技術も持っている。
●身分で差別をすることはない。
下民だったトーヤも
初めて会った時から普通に接していた。
●トーヤの仕事上のパートナー。
彼に調薬を頼むことも多く、
その腕を誰よりも信頼している。
●トーヤが誰かと仲良くしていると、
ヤキモチを焼くことが多い。
●子猫のヘアピンを身につけている。
かなり気に入っているようだ。
●トーヤにギーマへの弟子入りをするよう
後押しした。
自身もその旅についていく決心をする。
●色々な行動に点数をつけることがある。
採点は辛め?
●診察魔法で患者の容態を看る。
この魔法は病気や怪我を
正確に把握することができる。
●病気についての知識が豊富。
●薬についても詳しい。
分野によってはトーヤより上。
●攻撃魔法の中では氷系や水系が得意。
武器はレイピアで、
名工ムラサの作った『ミヤビ』を装備。
●滴りの石を使える魔法容量があるのは
メンバーの中でカレンだけ。
●闘気斬という剣技を使う。
集団戦で絶大な効果を発揮する。
●正義感が強く、負けず嫌い。
たまに落ち込むこともある。
●ギーマに厳しく諭され、
経験不足を強く認識することとなる。
名前:セーラ・コルネ
職業:武器職人
種族:魔族(元・平民)
性別と年齢:女/
283歳(外見は16歳くらい)
●名工ムラサの孫で、自身も武器職人。
『ケトル商店』という店を経営している。
武器以外にも様々な道具の制作や
刃物研ぎもやっている。
●武器職人としての腕は
すでに師匠であるムラサを越えている。
魔界各地にも名が知れ渡っている。
ただし、持ち主の潜在的な力を
引き出す技だけは適わないらしい。
●武器や機械のことになると
周りが見えなくなることがある。
ただ、普段は洞察力や観察力に優れている。
ギーマが仮病であることも見抜いた。
●王都の商人ギルドの組合員。
組合員証は魔界の全ての町の
商人ギルドで有効。
●商人としてのレベルも高い。
知識や経験が豊富で、
一流の商人であるマイルとも
対等に駆け引きができる。
●戦闘では接近戦が得意で、
魔法はあまり使えない。
武器はバトルアックスを使う。
鍛冶をするせいか、
見た目以上に腕力があるようだ。
●バトルアックスを高速で振り回すことで、
小さな竜巻を生み出す技を使える。
●趣味は読書。
●たまにボケる。
天然と意図的の両方のパターンがある。
ノリは良い方。
●本音を包み隠さず喋る。
思い切りの良いところもあり、
決断したらすぐ行動に移す。
それゆえにヤバイこともやりかねない。
●職人だからなのか、直感に優れている。
トーヤから強い力を感じたらしいが……。
●フォーチュンの性能を
確かめたいという理由で、
トーヤたちの旅に加わった。
●船酔いをする体質らしい。
●マイルの商人としての実力を認めている。
取引相手として付き合っていくつもりらしい。
名前:アポロ
職業:魔術師/盗賊
種族:魔族(元・平民)
性別と年齢:男/
不詳(外見は17歳くらい)
●自称『魔界最高の魔術師』で、
あらゆる系統の魔法が使えるらしい。
本来であれば魔族には使えないはずの
破邪魔法も操る。
●破邪魔法の最高位『破魔爆裂陣』を使える。
破邪魔法は対魔族用に特化した系統の魔法で、
魔族が使う魔法に対しても優位性がある。
●魔法容量が小さいため、
魔法を連続では使えない。
そこそこインターバルも必要。
●腹痛の演技をしてトーヤに近付き、
財布を盗もうとした。
だが、カレンに見破られて未遂に終わる。
●どこか抜けている。憎めない性格。
●プレプレ村の一件ののち、
トーヤとは親友同士に。
●盗人から足を洗うことをトーヤと約束した。
男同士の約束は破らないとのこと。
●ユリアとは同郷の幼なじみ同士。
旅の目的は今のところ不明。
●ユリアには頭が上がらないようだが……。
●ユリアを助けてくれたトーヤたちに
御礼として『滴りの石』を手渡した。
滴りの石は砂漠地帯では非常に価値が高い。
名前:マイル
職業:商人/
サラサラ陸運 COO(最高執行責任者)
種族:魔族(元・上民)
性別と年齢:男/
不詳(外見は16歳くらい)
●ポートゲートで主に荷物の運搬を
請け負うサラサラ陸運の
最高執行責任者(副社長)。
●商人としてのレベルは魔界でもトップクラス。
貴族などにも顔が利く。
●情報網を魔界のあちこちに張り巡らせている。
商売に関することのほか、
社会情勢に関する情報の多くも
把握しているようだ。
●ポートゲートの商人ギルドで
理事も務めている。
理事は全部で8人いる。
●セーラのことを全てにおいて
気に入っているようだ。
●トーヤやカレンに対しても一目置いている。
●気に入った相手には投資を躊躇わない。
名前:クロード
職業:マイルの秘書
種族:魔族(元・中民)
性別と年齢:男/
不詳(外見は17歳くらい)
●サラサラ陸運でマイルの秘書をしている。
●商人としての知識や経験はあまりない。
ただ、マイルの仕事を手伝っているので
それなりの実力は自然に身についている。
本人は無自覚。
名前:ラジー
職業:医師
種族:魔族(元・中民)
性別と年齢:男/
不詳(外見は25歳くらい)
●プレプレ村の施療院で働く医師。
井戸水による謎の病にかかった患者を
診察した。
●解毒魔法が使えるようだ。
●病気の原因が井戸水であると突き止めたが、
物質が何かまでは特定できなかった。
●彼が井戸水を飲むのを止めなかったら
村人たちは全滅していたかも……。
●腕のいい医師のようだが、詳細は不明。
名前:不詳
職業:商人(小物屋)
種族:魔族(元・平民)
性別と年齢:女/
不詳(外見は19歳くらい)
●ポートゲートの市場で
小物屋を経営している。
全ての商品が彼女自身の手作り。
●トーヤのことを女の子だと勘違いした。
名前:シャルム
職業:商人(特殊道具担当)
種族:魔族(元・平民)
性別と年齢:男/
不詳(外見は21歳くらい)
●ポートゲートの商人ギルドで
特殊道具を取り扱っている。
その分野の知識はギルドの中で一番。
●特殊道具の販売や買い取り、
鑑定などを請け負っている。
仕事ぶりは真面目で紳士的。
●特殊道具は需要があまりないので
暇なことも多い。
そのため、副業でほかの商品も
取り扱っている。