~僕は駆け出し薬草師~

旅の記録帳
 

(4)
王都 ~ プレプレ村
『第26幕 ~ 第32幕』

〈奇妙な出会い〉編
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【あらすじ】

 
魔竜山を目指して
徒歩での旅をスタートさせたトーヤたち。
まずは西にあるサンドパークを目指し、
街道を進んでいく。

その途中、道の真ん中で腹痛に苦しんでいる
魔術師のアポロと出会う。


だが、その腹痛はトーヤを油断させ、
近付くための演技だった。

アポロはトーヤの財布を盗もうとするが、
言動を怪しんでいたカレンによって
それは阻止される。


するとアポロはトーヤたちを口封じするため、
魔法で攻撃を仕掛けてくる。

しかも彼は特殊体質で、
魔族には使えないはずの破邪魔法を
唱えようとしていた。


その大ピンチを救ったのはセーラ。
魔法を反射するアイテムを使い、
破邪魔法を跳ね返して反撃に出る。

だが、アポロはパートナーのユリアの助力で
その場から退散したのだった。



その後、トーヤたちは王都を出て
最初の村となるプレプレ村に到着。

この村では井戸水が
謎の汚染によって飲めなくなっており、
詳しい事情を聞くため施療院へ向かった。


医師のラジーと話をしていると、
逃走していたアポロが助けを求めにやってくる。
ユリアが井戸水を飲んでしまったというのだ。

診察をしてみると、すでに瀕死の状態。
ラジーは匙を投げるが、
トーヤとカレンは諦めていなかった。


持てる力を全て駆使した治療をおこない、
ユリアは一命を取り留めたのだった。
 
 
 

【行程】

 
王都 → 王都西街道 → プレプレ村

王都 ~ プレプレ村:1日程度
 
 

【主な登場人物】

 
※各項目は旅が進むに従い、
 内容が変わっていきます。
 あくまでもその時点での情報であり、
 新たな事実が判明した場合は置き換わります。
 
 

トーヤ

名前:トーヤ
職業:薬草師
種族:魔族(元・下民)
性別と年齢:男/14歳

 
●身分制度が撤廃され、
 王城で薬草師として働けるようになった。

●ギーマに弟子入りするため、
 王都から旅立った。

●下民だったことで差別されることもある。
 トーヤ自身も下民だったころの名残で
 気弱になってしまうことも。

●トーヤを王城の薬草師に
 推薦したのはデリンで、
 彼が後見人も務めている。

●勇者アレスは恩人であり親友。
 定期的に手紙でやり取りをしている。

●アレスを尊敬しており、
 少しでも彼に近付きたいと思って
 努力を重ねている。

●薬草師としてのレベルは高い。
 難しい調薬も難なくこなす。
 薬の濃縮などの技術もある。
 植物の知識も豊富。

●トーヤの薬草師の師匠は
 故郷の隠れ里で今も現役らしい。
 ただ者ではない気配も……。

●カレンは仕事上のパートナー。
 ただ、初めて会った時から
 優しく接してくれた彼女に
 深い感謝の気持ちを持っている。

●天然ボケをかますことがある。

●警戒心があまりない。
 純粋すぎてすぐに他人を信じてしまう。
 
●腕力は並の人間と変わらない。
 魔法は一切使えない。

●武器はセーラの作ったスタッフ・スリング。
 トーヤ自身は『フォーチュン』と名付けた。
 接近戦では護身用のナイフを使うこともある。

●戦闘経験がないので、主に回復担当。
 ただし、遠距離攻撃が必要な時は主力となる。

●薬草師ならではの戦い方があると気付いた。
 それによりデビルペッカーとの戦いを
 切り抜けることができた。

●ギーマに落第薬草師と呼ばれてしまった。
 薬草師としての未熟さを知ると同時に、
 腕を磨き続けていく決意をする。

●薬草師としての心構えと自分の役割を
 より意識するようになった。
 
 

カレン

名前:カレン
職業:医師(魔法医療)
種族:魔族(元・上民)
性別と年齢:女/16歳

 
●上民出身のお嬢様でひとりっ子。
 両親は貴族。
 良いモノに触れてきたおかげか、
 品物を見極める眼力がある。

●洞察力に優れている。
 アポロが盗人であることを見抜いた。

●医師としてのレベルは高い。
 特に魔法を併用して治療する
 『魔法医療』のエキスパート。
 物理医療の技術も持っている。

●身分で差別をすることはない。
 下民だったトーヤも
 初めて会った時から普通に接していた。

●トーヤの仕事上のパートナー。
 彼に調薬を頼むことも多く、
 その腕を誰よりも信頼している。

●トーヤにギーマへの弟子入りをするよう
 後押しした。
 自身もその旅についていく決心をする。

●色々な行動に点数をつけることがある。
 採点は辛め?

●診察魔法で患者の容態を看る。
 この魔法は病気や怪我を
 正確に把握することができる。

●病気についての知識が豊富。

●薬についても詳しい。
 分野によってはトーヤより上。

●攻撃魔法の中では氷系や水系が得意。
 武器はレイピアで、
 名工ムラサの作った『ミヤビ』を装備。

●闘気斬という剣技を使う。
 集団戦で絶大な効果を発揮する。

●正義感が強く、負けず嫌い。
 たまに落ち込むこともある。

●ギーマに厳しく諭され、
 経験不足を強く認識することとなる。
 
 

セーラ

名前:セーラ
職業:武器職人
種族:魔族(元・平民)
性別と年齢:女/
 283歳(外見は16歳くらい)

 
●名工ムラサの孫で、自身も武器職人。
 『ケトル商店』という店を経営している。
 武器以外にも様々な道具の制作や
 刃物研ぎもやっている。

●武器職人としての腕は
 すでに師匠であるムラサを越えている。
 ただし、持ち主の潜在的な力を
 引き出す技だけは適わないらしい。

●武器のことになると
 周りが見えなくなることがある。
 ただ、普段は洞察力や観察力に優れている。
 ギーマが仮病であることも見抜いた。

●戦闘では接近戦が得意で、
 魔法はあまり使えない。
 武器はバトルアックスを使う。
 鍛冶をするせいか、
 見た目以上に腕力があるようだ。

●バトルアックスを高速で振り回すことで、
 小さな竜巻を生み出す技を使える。

●趣味は読書。

●たまにボケる。
 天然と意図的の両方のパターンがある。
 ノリは良い方。

●本音を包み隠さず喋る。
 思い切りの良いところもあり、
 決断したらすぐ行動に移す。

●職人だからなのか、直感に優れている。
 トーヤから強い力を感じたらしいが……。

●フォーチュンの性能を
 確かめたいという理由で、
 トーヤたちの旅に加わった。
 
 

アポロ

名前:アポロ
職業:魔術師/盗賊
種族:魔族(元・平民)
性別と年齢:男/
 不詳(外見は17歳くらい)

 
●自称『魔界最高の魔術師』で、
 あらゆる系統の魔法が使えるらしい。
 本来であれば魔族には使えないはずの
 破邪魔法も操る。

●破邪魔法の最高位『破魔爆裂陣』を使える。
 破邪魔法は対魔族用に特化した系統の魔法で、
 魔族が使う魔法に対しても優位性がある。

●魔法容量が小さいため、
 魔法を連続では使えない。
 そこそこインターバルも必要。

●腹痛の演技をしてトーヤに近付き、
 財布を盗もうとした。
 だが、カレンに見破られて未遂に終わる。

●どこか抜けている。憎めない性格。

●ユリアとは同郷の幼なじみ同士。
 旅の目的は今のところ不明。

●ユリアには頭が上がらないようだが……。
 
 

ユリア

名前:ユリア
職業:魔術師/盗賊
種族:魔族(元・平民)
性別と年齢:女/
 不詳(外見は16歳くらい)

 
●ゴーレムを操る魔法が得意。
 数体を同時に扱える魔法容量もある。

●戦況を冷静に判断する能力がある。

●アポロとは同郷の幼なじみ同士。
 旅の目的は今のところ不明。
 
 

ラジー

名前:ラジー
職業:医師
種族:魔族(元・中民)
性別と年齢:男/
 不詳(外見は25歳くらい)

 
●プレプレ村の施療院で働く医師。
 井戸水による謎の病にかかった患者を
 診察した。

●解毒魔法が使えるようだ。

●病気の原因が井戸水であると突き止めたが、
 物質が何かまでは特定できなかった。

●彼が井戸水を飲むのを止めなかったら
 村人たちは全滅していたかも……。

●腕のいい医師のようだが、詳細は不明。
 
 

王都 ~ プレプレ村 【第26幕~第32幕】

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