「あれ?よく見るとあの時の子供じゃないか。おじいさんは元気かね?」






全く話がつかめない…



雲を掴むようで…







「この飴をなめてみなさい、強い記憶なら思い出せるはずだよ」

と渡された飴をほうばると…
昔懐かしい記憶が蘇る。

確かに、昔おじいさんとここに来たことがある。

その時に出会ったのが今のタマの両親だ。

じいさんは
夢のような話ばかりしていると思ってたけど…
本当だったんだ。

空想かと思ってたけど…
と言うことは、これは夢ではないんだな。

「思い出したかね?
さぁ、ではついてきなさい。
この世界の真実を教えてあげよう。
ここでは君たち人間の世界より少しだけ科学が発達しているから。
君が見た不思議な物も説明してあげるよ。」

と言うと通路らしき板の上を歩き始めた。

木と草のよい匂いと、あちこちに落ちている綺麗な光る石が気分を高揚させる。
自分の真横を水もないのに船が通り過ぎていく。

「不思議そうに見ているね、私達の世界ではあれが普通なんだよ、さあ着いたぞタマの家だ。」

そこには立派な木造の家が建っている、表札には「タマ」
こっちでもタマなんだな…

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