蔵に着くと黴と埃の混じった
独特の匂いが立ち込める。
猫達は窓から飛び込んだんだろう。
チシャネは大変だろうな。
鍵を開け扉を開くと一層匂いが強くなる
光に照らされた鎧が怪しく光る。
相変わらず物々しい雰囲気で
さながら江戸時代の武器庫だ。
「コン、コンコン…」
何かが弾む音がしたと思うと
足元にいつものタマが持ってくる石と
同じような綺麗な石が転がって来た。
何故これがここに…
じいさんの趣味の一部をくすねて来ていたのか??
などと推察しながらも
蔵に入って行っただろう
猫達はどこに行ったんだろう。
大量の書物や刀、なぎなたや槍
そんな物を掻き分けながら奥の方に入っていく。
猫達の足跡は多くあり、奥の方に続いていく…
そのまま奥に進んでいくと何かが光っている。
あんな奥には何も光源はないはずだが…
窓もあそこにはないし
しかしその光源に向かって足跡は続いていく…
何が光っているんだろう?
ん?ま、まねき猫??