こっそり裏庭に行ってみようと
抜き足差し足行ってみると…




「そうなんですよ…」

あれ?人の声がする??
不思議に思いながらも裏庭に一歩一歩近づくと


おや?
メロスがこっちをみるなり走り消えていった…

また走ってる、好きだなぁ。

裏庭に行くとやってるやってる
やはり会議の会場はうちだったんだな。

タマは一つ大きなあくびをすると
蔵の方に向かっていった。

ホムズンは僕を見張るようにずっと見ている。

他の猫たちはタマについて
ぞろぞろと蔵の方に歩いていく。


会議の邪魔をしたかな?
悪い事したな…


なんて思いつつもホムズンを見つめると
ホムズンは気まずそうに目をそらすと
走って蔵に逃げていってしまった。

小説家と言うのは好奇心の塊みたいなもので
タチが悪い

蔵の方にもタマには悪いが足を伸ばしてみようか。

じいさんの代からある蔵で
珍品コレクターだったじいさん自慢の蔵だ。

甲冑や、火縄銃、 しゅりけんから肥え壷まで。
博物館よろしく珍品に溢れている。


じいさん曰わく。

「自己満足してこその珍品、博物館なぞ作って知らん人に見せてたまるか」

との事、確かに。
じいさん自体珍品の一つなんだろうな
などと巡らせながら蔵へと向かう

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