僕はその場に崩れ落ちると
破片に写り込む自分達がまるで


「殺せ」


と、呟いているかのように口をパクパクさせている。


しかし

これは
自分と
同じ動

きをし
てい る事
から、   異常が
ない事 に一息
ついてい   ると

首に



首に。。。














「あぁーっ!!」

今まで出した事がないような声を出して
たまらず僕は叫んでいた。

これまでは夢であったり、幻の一言で片付けられた…
しかし


今。


こうして体に跡が






  残っている。

僕は叫びながら

全ての鏡の破片を


姿が写り込まない程の大きさになるまで

執拗に

執拗に

執拗に


木の棒を打ちつけ
粉々に砕いた。

僕は体のあちこちから


血を流しながら笑っていた。

mouwaraushikanakatta

体に力が入らずへたり込んでしまってはいたが


このままでは駄目だ…


そんな事を考える余裕はあった。。。


今僕の体は狂気が支配している…


血まみれで

へたり込み

笑いながら

時として急に叫び

まわりは
鏡の破片で
プラネタリウムのように

カーテンの閉まった部屋で


煌めいている。

とりあえず外に出よう…


僕は狂気の立ち込める部屋を


たまらず飛び出した…

pagetop