鈴宮 蘇歌

…。

ギャハハっ!

ー…そう!
あいつうざくない?可愛い子ぶってさー。

もしもし?
…ですからその件につきましてはー…。

~♪
(音漏れ)

鈴宮 蘇歌

…迷惑だな。

ーいつもの日常…。

世の中の人は一人、一人自分の人生でいっぱいだ。

ーだから、自分さえ良ければ平気で他人に迷惑をかける人が多くなった。。

不良

あ?
ぶつかったら、謝れよ!

鈴宮 蘇歌

ぶつかってきたのそっちだろ…。

鈴宮 蘇歌

…すみません。

不良

…なんだ、その態度は…!

面倒くさいなと思いながら、もう一度謝って去ろうとした時

女の子

…あのあなたこそ、態度悪いと思いますよ。

鈴宮 蘇歌

なっ…!?

突然、同じくらいの女の子が間に入ってきた。

不良

…ちっ。
構っている場合じゃねえから今回はこの辺で勘弁してやるわ。

不良っぽい男は走り去って行った。
…逃げたのか?

女の子

お怪我はないですか?

鈴宮 蘇歌

ないよ…。ありがとう。
…それにしても…。

…よく、見ず知らずの人を助けようと思うよな…と俺は思った。
普通は見て見ぬふりするだろう。

女の子

…それにしても何ですか?

鈴宮 蘇歌

…いや…普通、見ず知らずの人なんか
助けようと思わねーだろ。

…そう、どいつもこいつもそうだ。
見ず知らずじゃなくても…例え親友だろうと、見て見ぬふりする。

人間はそんな生き物だ。

鈴宮 蘇歌

…え?

…え?
ぶたれた…?
俺はそっと頬を抑えた。

女の子

…例え、見ず知らずの人だろうが、人として
助けるのが当たり前でしょうがっ!
人は一人じゃ生きていけない生き物なんです!

なんだなんだ、喧嘩か?

何あれー、修羅場ー!?
(カシャっ!)

人が集まってくる…。
やめてくれ。

中には嘲笑う奴ら、写真を撮る奴らがいた。

…やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ!!

鈴宮 蘇歌

やめろおおおっ!!

俺は心の奥で抑えていた気持ちを声に出してしまった。

女の子

…っ!!

集まってきた奴らはいつの間にか居なくなっていた。

女の子

…あなた…ここまで自分を追い込んでいたんですね。先ほどの叫びでわかりました…。
…もう辛い思いはさせません。

鈴宮 蘇歌

…俺の何がわかるんだよ!

…なんだ、こいつ。
俺のことわかっているみたいな言い方しやがって…。

女の子

…わかりますよ。
ずっと見てきたんですからー…。

鈴宮 蘇歌

…え?

…ずっと見てきた?

それはつまり…。

鈴宮 蘇歌

ストーカー…!?

女の子

…今、ストーカーだとか思いました?

鈴宮 蘇歌

何故ばれた…。

女の子は話を続けた。

女の子

私はあなたの…蘇歌さんの゛Protection Devils゛です。
…今夜、私と一緒に゛悪魔界゛に来てもらい…゛ゲーム゛をしていただきます。

ー続く

人生、世の中の鎖の中に

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