???

・・・君は覚えていないだろう。
僕たちは「小さい頃」に出会っているんだ。

花宮 鈴

・・・小さい頃に・・・?

花宮 鈴

・・・っ!!

頭が・・・!!
・・・っ!痛い・・・。

ー・・・くん!

???

・・・「鈴」は元気だなあ。

・・・この記憶は・・・。

また、二人で遊んでんの?
俺も仲間に入れてよ。

うん!

???

人数が多い方が楽しいからね。

・・・。

・・・。

この二人ってもしかして・・・。

・・・そうだ。
思い出した・・・「赤貴」君と「黒貴」君・・・!
・・・双子の二人。
なんで、赤貴さんに会った時、気づかなかったんだろう・・・。

花宮 鈴

・・・「黒貴」君・・・?

薔薇城 黒貴

・・・!!

・・・思い出したけれど、なんで今まで忘れていたんだろう。

薔薇城 黒貴

・・・思い出してくれて嬉しいよ。

薔薇城 黒貴

・・・けれど。

黒貴君が何か言い掛けようとした時だった。

???

・・・探しましたよ。

マントを被った男の人が現れた。

薔薇城 黒貴

・・・!!

黒貴君はその人を睨んでいる・・・。

???

・・・ああ。
これはこれは・・・「白雪姫」様も
ご一緒でしたか・・・。

白雪姫…?私のこと…?
マントを被った男の人はこっちを見てきた。

薔薇城 黒貴

「レッドクロ」・・・おまえ。

花宮 鈴

・・・「レッドクロ」!

・・・この人がクロアの言っていた
「レッドクロ」・・・!

レッドクロ

・・・おや。
白雪姫様もご存じで・・・!

花宮 鈴

きゃ・・・!?

薔薇城 黒貴

危ない・・・!!

私は黒貴君に腕を引っ張られ助かった。

花宮 鈴

・・・!!

黒貴さんのお腹辺りから血が垂れている・・・。

レッドクロ

・・・っち。

薔薇城 黒貴

・・・ーっ!

花宮 鈴

どうしよう・・・!

私は混乱状態になりながらも冷静に考えた。

・・・ハンカチっ!

薔薇城 黒貴

・・・ありが・・・とう。
・・・うっ。

レッドクロ

・・・とどめを刺してやりたいが・・・
他にやることあるんでね・・・。

レッドクロはそう言って去っていた。

花宮 鈴

どこかに治療できる物ないかな…。

…一刻も早く見つけないと…黒貴君がー…。

レッドクロ

…せいぜい足掻くんだな。

ー続く

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