赤や黄色のきらびやかなネオンの光街を歩いていると

「あっ、神威さん久しぶり~」

「えっ?どちらさんで?」

本当に知らない娘だったのでそう返すと

「え~、ひっど~い。先週合コンやったじゃないですか~」

「あぁ、飲みすぎたせいで忘れてたよ。次の日酷い二日酔いでね…」

「あ、そだったんですか~、じゃぁまたね~」

とそそくさと去っていった。
ああは言ったものの先週はろくに外出してないし
酒も飲んでないし…いったいなんなんだ??
でも僕の名前知っていたし…
また誰かが僕の名を語って…でも顔知ってたしな??
わけがわからない……

たまに二、三日記憶がない事があるんだよな…もの覚えは確かに悪いけど…
もしや…何かに取り憑かれてるのか!?

御祓いでも受けてみようかなぁ…なんて。
そう言えば車ないんだよな、西倉にでも電話してみるかな。
コール音が響く…3回。。。。5回。。。。出ないなぁ
非通知設定になっていないか確認してからもう一度かけてみる。
3回。。。。ブッ。
出た出た

「誰?

「はっ?僕だよ僕」

「だから誰?

「ひで~な、神威だよ」

「あん?お前か悪い悪い。
てかお前電話パクられたから電話変えたっていってなかったっけ??」

「いやいや変えてないって、
てかお前明日暇??
明日西願寺連れていって欲しいんだけどさ」

「ん、了解。
連れてったるわ最近お前おかしいし
丁度いいな。」

「ははっ、サンキューまた明日な」

電話を切るとふと頭によぎる。
そういえばみんな僕がおかしいって言ってるよな…
ぼくはみんながおかしいと思っていたけど。。。。
明日西倉にでも色々と聞いてみるか。
そんなことが脳内で決定したので居酒屋で一杯ひっかけると帰路についた。

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