こんな赤面した表情見せたくなかったのに。
もうなんか年下に翻弄されている気がする。
恐るべし、年下。
な、なにしてるんですか?
こんな赤面した表情見せたくなかったのに。
もうなんか年下に翻弄されている気がする。
恐るべし、年下。
何って・・・
分かんないの
抱きしめてるんだよ
今どきの若者は、こんな大胆なこと
普通にやって見せちゃうのかな?
____それだったら嫌だな
って何よそれ、自分。意味がわからないよ
なんだろ、これ。
だから、なんで
抱きしめてるんですか
気付かせてやろうと思って。
お前は俺のものなんだよ
だから浮かれてるんじゃねえよ
私は誰のものでもありません
照れを隠すため、つい強い口調で言ってしまう
素直になれない自分に思わず自責する。
だから、優と仲良くするな
は・・・?
さっきから何言ってるの?
分かんねえのかよ。
お前は・・・
私は・・・?
俺の召使いだろ?
そんなことですか。
私は、あなたの召使い
じゃなくて世話係です!!
本当、頑固だな
頑固じゃなくて
事実です!!
だから俺のこと
結城って呼べ。
え、でも・・・
世話係ですし、
一応、社長の息子さんですから
一応は余計だけど・・・
俺の言うことに従え。
それに敬語じゃなくていい
分かったか?返事は?
はい・・・
何かされたら言えよ。
それと・・・
そう言ったと同時くらいに
結城の携帯が鳴った。
夏子?え、今?
優の家にいるけど・・・
今から行く?
ちょっと・・
というと電話は途切れてしまったようだ。
今の電話の相手が噂の夏子さん・・・。
でも、こっちに来るということは
対面するってこと?
あの、結城・・さん
私、いない方がいいんじゃ
全部話すよ。
夏子のこと。
だから話を聞いてもらってもいい?
勿論です・・・