ねえ、君たち

お姉さんの事、何か知ってる?




・・・





問いかけても子供は一切こちらを向かずに、ぴったりと静止している




ちょっと!聞いてるの!




彼女は、女の子の肩を揺らす




その時だった




マ・・・




マ・・・?







ママ!







・・・は?




何言って・・・




あ・・・ああ・・・




途端に彼女は激しい頭痛に見舞われ、意識が遠のいていく・・・













あのね、お母さん・・・




言わなきゃいけないことがあるの




あら、帰って来てたの

早いじゃない、どうしたの




実は・・・




私の、お腹の中に・・・







リビングが一旦静まり返る




・・・




なんてこと・・・

あなた!早く来て頂戴!




上の階に居た父親が下りてくる




なんだ、どうした?




事情が全て話される




お前・・・




まだ学生だろ!
これからどうするんだ!




相手の男は誰だ!




彼氏・・・




出て行け!




・・・







親には言ってきたけど

下すしかないみたい・・・

そうか・・・

ごめんな・・・俺のせいで・・・

ううん、私にも責任はある




あるのよ・・・













は!







・・・




はあ・・・はあ・・・




何なの・・・今のは・・・




もう少し、もう少しで




全て楽になるから





第四話へ続く

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