マコトくんかっこいいよね、たまらないよね!
ほら、このコマの笑顔なんか最高なの!

うん本当に最高だよね!

 美味しいケーキと紅茶を飲みながら、幸せそうな理愛ちゃんが眼の前にいる。
 一緒に行こうって言っていた喫茶店は、理愛ちゃんも気に入ってくれたから、たまの休日にこうしてよく寄るようになっていた。
 周りを気にして声を潜めながら、でも、テンションは高いわたし達。
 特にわたしは、ほわっとした気持ちで理愛ちゃんの笑顔を見つめているのが、とっても幸せ。

(喜んでいる理愛ちゃんが最高にカワイイ!
学校では見せない素顔をわたしにだけ……あぁ、これなんて天国なの?)

 今では、わたしも同じような漫画を読んでアニメを見て、理愛ちゃんについてイベント参加なんかもしちゃっている。
 それが、理愛ちゃんのお願い。

でね、舞ちゃん。
お願いがあるんだけど

うん、いいよ♪

ありがとう!
じゃあ、このキャラなんだけれど

 嬉々として漫画のキャラクターの可愛さや仕草を褒める理愛ちゃんを見ながら、わたしはただただ幸せであって。

あぁ、天国だよ~

そうなの、舞ちゃん読んでくれたのね!
この子、実は天使なのよ

天使は理愛ちゃんだよ~

や、やだ、舞ちゃんったら……

 頬を染めながらわたしの言葉に照れる理愛ちゃん。
 どうしてこんな時間、もっと早く作れなかったんだろう。

じゃあ、舞ちゃん今度良いかしら

なんでもウェルカムだよ~♪

 もう理愛ちゃんの笑顔が見られるなら、なんだってオーケーだよー!

じゃあ次の日曜日、このイベント合わせで準備するから!
わたし、頑張るから!

わたしも頑張る!
理愛ちゃんの笑顔のために!

 コスプレは一番楽しい。
 理愛ちゃんの仕立てがいいのか、二人で合わせるキャラクターはとっても評判が良くて、いろいろな人から褒められることも多かったからだ。
 それが、理愛ちゃんが褒められているようにも想えて、わたしはとっても嬉しかった。

あのね、舞ちゃん

なになに、理愛ちゃん

私、舞ちゃんも同じ趣味を持ってくれて……本当、感謝してるわ。
ありがとう

 そう言う理愛ちゃんの笑顔に、わたしは笑顔で答えるのだった。

ううん、こっちこそ。
理愛ちゃんと同じようにいられる場所……嬉しいよ!

 またこうして、昔みたいに二人でいられる。
 これからもこうしていけるかは、全然わからないけれど。

 ――今こうして二人で楽しい時間は、とっても充実している。

ほんとに、理愛ちゃん分で満たされて……わたし、幸せだよ♪

 それは、本当に感じている想いだから。

じゃあ、来週の日曜日……約束ね

うん!

 そんな時間を、精一杯楽しもう。
 心から溢れる喜びを笑顔にして、わたしはそう想うのだった。

というわけで、また充実した日々を送ってます! 紬ちゃん、ありがとうね♪

さっさと爆発しろ!

ひどい!?

理愛ちゃんが足りない! - 14(完)

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