その日の夜は天気にも恵まれ、あたしたちは天体観測を楽しんだ。
雅也くんと最後まで打ち解けられなかったのは残念だったが、それはまた次の機会までの課題にしておこう。
一通り楽しんだあたし達は、それぞれ別々の部屋に戻っていった。
それからすぐお風呂に入り、寝る準備をして布団に入ったのだが――
…怜一郎さん、今頃なにしてるかな?
気がつくと、また怜一郎さんのことを考えている。
ちゃんとご飯取ってるかな、ちゃんと寝てるかなって――だめだ。このままではいけないと思いながらも、また、おんなじことの繰り返し。