白雪姫っ!?

動くな。

低い声が広いホールに響き渡る。
何かに勘付いたように白雪姫をじっと見つめた

なんで!?周りには
誰もいないんだよ?

罠だよ。
それにこの部屋は
奥に続いてる。

じゃあ、この白雪姫は
なんだって言うんです?

精霊だよ。
試しに心臓を一突き
してみせよう

その自信はいったいどこから湧いてくるのか

自信ありげに笑う狐に苛立ちを覚えた狸は
少し怒鳴るように声を張った。

もし、本物だったら・・・?

その可能性はないな

で、でも・・・。

大丈夫、信じて!
確かに胡散臭いけど
腕は本物だから

分かった。でも心臓を
一突きするのはやめてあげて
精霊は死なないけど、
そんなところ見たくないから

ったく、分かったよ

ばれてしまっては
しょうがない。
今回は撤収するよ

ふうん、そうか
また会えること
楽しみにしておくよ。

ねえ、狸ちゃん
さっき止めたのってさあ

はい?

過去のことが原因?

狐に聞こえないように配慮したのか
少しだけ音量を抑えて、
隼は狸に質問した。

お姉さん、いったい何者?

あれが、隼様・・・

君、あの子を知っているの

ええ、鳥の間では
管理人についているとか
なんだかで有名ですよ

始末いたしますか

まだだ。痛めつける程度でいい。
あいつらの相手なんざ
精霊で十分だよ

かしこまりました。
蛇にでも相手をさせておきます

ああ、頼んだよ
そういえばあっちの件は?

先程、完了したとの
連絡が届きました

肩に乗せたのは伝書鳩だった。

そうか、なら私は
そちらに向かうとするか

かしこまりました
いってらっしゃいませ。

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