鍵穴がないとなあ・・・

誰よ、こんな
悪趣味な奴・・・

元々防犯のつもり
だったんだろうな

すーはー

何してる?

開け、ごま!!

そんな当たり前のセリフ
で開くなんてありえないだろ

やっぱりだめだよね・・・
うわ!!

諦めて壁にもたれかかった瞬間
勢いよくドアが開いた。

すごい!開いちゃったよ!

あの人らしいやり方だな

そのようなやり方なのですか。
やはりあなたたちを
選んで正しかったようだ

あ、あなたは?

これはこれは。隼様
私たち鳥の中では有名なんですよ


管理人とつるむ無能な鳥だと。

そうかもしれませんね

貴方にも何か考えが
あるのでしょう?本当は有能な
貴方ならこんな間違った判断
しないはずですよね?

ハハッ、私は無能だよ。
何も企んでなんかないさ

おや、そしてこちらにも
しm((

吹っ飛べ!!

何か鳥が言いかけた途端、
急に吹っ飛ぶ魔法をかけた。

何か隠したいことでもあったのか。
狐は一瞬だけ疑問に思ったが、
よくよく思い出してみれば
出会いは偶然ではなかった。
だからといって必然だったとも言えない。

少しは手加減をしてくださいよ

なんで知ってる?

わたくし、情報屋ですので。

随分と口の軽い情報屋なのね

私は忠告をしたのです。
貴方に正義など似合わない。

そうね、分かってるわよ
自分でも。

そうですか。
自覚されているなら結構です。

アリス様はどこにいる?

アリス?
ああ、もうとっくに
いなくなってるよ。

なら、あんたに用はない
何を言われても動じない

そうですか。
何を言われてもですか?

何かを企んだかのように微笑み、
鳥は翼を揺らした。

またの機会で。

というと猛スピードで飛び立つ。

お姉さん、大丈夫?

ええ、大丈夫

ごめんな、俺のせいで

狐さんのせいじゃありません。
いたくているんですから。

ありがとう。
じゃあ、アリス様を探しに行くか

一旦、神様に会いに行かない?
その方が効率いいと思うし

ああ、そうだな

神様がもうこの時には
誘拐されていることをまだ知る由もなかった

pagetop