~商店街にて~




鯖缶

さーて暇つぶしにいつもの魚屋の働きっぷりを観察しようじゃないの

鯖缶

鯖缶の神様だからな
恋だけじゃなく視察も重要なはずだ




「本来の目的を忘れた本来の目的の食べられるということをされない鯖缶の光景である」




鯖缶

どれどれっと・・・




魚屋店員

らっしゃーい

魚屋店員

魚を食べると頭が良くなりますよー

ひとつ頂こうかしら

魚屋店員

へい、まいどありー

魚屋店員

お姉さんにはおまけもつけとくぜー

やだもうお姉さんなんて

もう一匹買うわね

魚屋店員

まいどありー




鯖缶

おっ商売うまいなあ

鯖缶

どう見てもババアなんだよなあ




何か分からないけど急に気が変わったからやめとくわ

魚屋店員

えぇ・・・

魚屋店員

そうかい、また来てなー

ありがとうねー




鯖缶

おっちゃん、すまねえ!




魚屋店員

へい、見てった見てった!

魚屋店員

ピチピチの新鮮な魚揃ってるよー!




子供

ママー

お母さん

どうしたの?

子供

あのお兄さんピチピチとか言ってるけど







子供

お魚さん、死んじゃってるんだよね







魚屋店員

・・・

魚屋店員

・・・




お母さん

コラッ

お母さん

あのね・・・それはね・・・

お母さん

そ、そういうものなのよ

お母さん

ほらっいくわよっ

子供

はーい




魚屋店員

・・・




鯖缶

あ、なんかエラが苦しい

鯖缶

見てて辛いわこれ、帰ろう
















白子

・・・

白子

物陰に隠れて見ていたがとんでもない物を見てしまったな

白子

へへ、これは使えるかも





数時間後





~コンビニにて~







コンビニ店員

いらっしゃいま・・・

コンビニ店員

気のせいか




鯖缶

へえー鯖缶って意外と安いんだな

鯖缶

安いもので100円前後
高いもので500円前後か

鯖缶

勉強になるなー

鯖缶

俺はもちろん高級品だけどな





「税込100円以下である。」







コンビニ店員

いらっしゃいま・・・







魚屋店員

おい、金を詰めろ




コンビニ店員

ひえっ は、はい!


鯖缶

さっきのおっちゃん!?

鯖缶

どういうことだ!?

鯖缶

何があった!?
まるで意味がわからないぞ!?





~数時間前~




白子

さて・・・この店員については調査済みだ

白子

われはこの位置についているだけでいいじゃろう




白子

よっこらせっと




魚屋店員

はあ・・・

魚屋店員

最近良い事ねえよ・・・本当に・・・

魚屋店員

あの子ともうまくいかないし

魚屋店員

どうすればいいかな、女将さん

女将

なにへこんでんのよ

女将

男ならタラタラしてないで

女将

シャケッっとケジメを付けなさい!

魚屋店員

そう言われてもなあ・・・

魚屋店員

とりあえず店番戻りますね・・・







魚屋店員

らっしゃいま・・・

魚屋店員

あ・・・

魚屋店員

何故こんなところに白子の缶詰が・・・

魚屋店員

・・・

魚屋店員

そうか、そういうことか

魚屋店員

どいつもこいつも俺をコケにしやがって!

魚屋店員

クソッもう許せねえ!







魚屋店員

チッ 早くしろ!

コンビニ店員

は、はい
今やっています




鯖缶

どういうことなんだ・・・







魚屋店員

クソッこれ以上客がくると・・・




・・・




魚屋店員

あ・・・




あなた、何してるの!




魚屋店員

お前っ!どうしてここにっ!




魚屋店員の彼女

私の大好きな鯖がちょくちょく落ちてたからそれをたどってきたのよ

魚屋店員の彼女

自分がなにをしているか分かってるの!?

魚屋店員

ち、違うんだ・・・これは・・・

魚屋店員

みんな・・・

魚屋店員

みんな俺を笑いものにするんだよ!

魚屋店員の彼女

どういうこと・・・?

魚屋店員

店に嫌がらせで白子が置いてあって・・・




魚屋店員

俺らが子供を授かりずらいことを知ってるかのように・・・




鯖缶

ああ・・・そういうことか・・・

鯖缶

このおっちゃんも今まで苦労したんだな・・・

鯖缶

待てよ・・・白子・・・?

鯖缶

クソッあいつか!




魚屋店員

だから・・・だから俺は・・・

魚屋店員の彼女

・・・

魚屋店員の彼女

そうね、確かにそれは許せないわ

魚屋店員の彼女

だけど

魚屋店員の彼女

貴方がいまやってることはもっと許せないわ!




魚屋店員

・・・




魚屋店員の彼女

でもね・・・

魚屋店員の彼女

もう悩まなくていいのよ




魚屋店員

どういう意味だ・・・?



魚屋店員

・・・




魚屋店員

まさかっお前っ!




魚屋店員の彼女

ええ




魚屋店員

本当・・・なのか?




魚屋店員の彼女

本当よ




魚屋店員

・・・

魚屋店員の彼女

・・・




魚屋店員

・・・

魚屋店員

一度、罪を償ってくるよ

魚屋店員

すまない、俺のいい加減な思いでこんなことに・・・

魚屋店員の彼女

いいえ、戻ってきたらまた話しましょう

魚屋店員

本当に俺でもいいのか・・・

魚屋店員の彼女

ええ、もちろんよ

魚屋店員

クソッ後悔してもしらんぞ




魚屋店員

・・・




魚屋店員

ありがとうな・・・

魚屋店員

鯖の神様・・・







コンビニ店員

一体なんだったんだ・・・




鯖缶

あれ、なんか分からんが終わったのか

鯖缶

白子への仕返しをどうしようか考えてたら何も聞いてなかったぜ

鯖缶

まあ強盗なんて日常茶飯事だし

鯖缶

元から俺には関係ねーや

鯖缶

俺も帰ろっと













白子

・・・




白子

チッ兄じゃめ

白子

次こそは・・・




第四話へ続く・・・

第三話 ご飯のお供は白子で決まり

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