と、意味が分からないといったような
顔で見てくる。
私の嫌さが伝わらなかったようだ。
羨ましい限りじゃん
と、意味が分からないといったような
顔で見てくる。
私の嫌さが伝わらなかったようだ。
何がいいの・・・
少女漫画かって話だよ
嫌な男とデートだよ?
じゃあ、その結城っていう子
だったら良かったの?
だから、そんなんじゃ・・・
もうさ、こんな歳だよ?
現実見なきゃだめだよ
現実ならとっくに・・・
足元に転がってる幸せに
気づけないようじゃ
大きな幸せは舞い込んでこない
って言ってんの!
・・・一理あるかもしれない
ストーカーはその人に
任せるとしてさ、
結婚相手見つけたら?
まずは、恋人探しでしょ
それくらいの勢いでやらないと
一生独身だよって言ってるの
どうやって見つけたの?
私の一目惚れかなあ
一目・・惚れ?
ビビッと来たんだよね
そのセンサーは
いつになったら備わるの?
それを自分で感じるんでしょうが
それが無理なようじゃ
お見合いか合コンだね
絶対にいや
婚期逃すなよ~
・・・うん
年下も避けてばっかり
じゃいけないでしょ?
そうだよね。
婚期を逃したら、一生独身かもしれない
何だか現実味があって寒気がする。
魔の手はそこまで迫っていた。
ビビッとセンサーほしいなあ
あれ、杏子さん!
優・・・くん
名前覚えてくれたんですね!
呼べ、呼べうるさいから
それでも僕は嬉しいです
それよりなんでいるんですか?
そんなことは置いといて
付き合ってほしい場所があるんです
付き合ってほしい場所?
はい、大丈夫ですよ
安心してください
胡散くさ・・・
でも、連れられるまま
私は優くんに手を引かれ、後に続いた。