毎日のようにつけられる日々に
慣れてきている自分はおかしいと思う。
でも、相手は何もしてこないし
きっかけもないわけだからそのうちに
相手も飽きるだろうという
心の余裕がこの時にはあった。
またかよ・・・
毎日のようにつけられる日々に
慣れてきている自分はおかしいと思う。
でも、相手は何もしてこないし
きっかけもないわけだからそのうちに
相手も飽きるだろうという
心の余裕がこの時にはあった。
何のためにつけてるんだか
油断していたその時だった。
徐々に足音が大きくなっていく。
そして自分の方に近付いてくるのがわかる。
助けて!
辺りを見回しても誰もいない。
誰でもいいから命だけは・・・!
何者かに手を掴まれたかと思うと
そのままその人物は走り出した。
どれ位、走り続けただろう。
公園が見えてきてその人物は一目散に入っていく
大丈夫ですか?
あなたは・・・
困っているように見えたので
ただのムカつく奴かと思ったら
そうではないようだ
ありがとう
結城かなって期待した?
はあ!?
あんな自己中
好きになるわけない!
つい言いすぎてしまった。
子供相手になんでこんなにも
必死になってしまっているのだろう。
今のはちょっと・・・
言いすぎた、と言おうとしたとき
その言葉に被せるようにこう言った。
分かってますよ
そう・・・
だったら、
いいですか?
何が?
杏子さんを
頂いてもいいですか?
はあ?
本気ですよ。
僕、杏子さんのこと
好きになっちゃいました。
う、うるさい・・・
どうせ嘘でしょ。
堂々と目を見て言われると
流石に照れる。恥ずかしい。
だから、責任をとって
もらいたいんです。
責任?
はい。好きにさせた責任です。
デートしてくれませんか?
なんで寄りにもよって
あんたと・・・
じゃあ、結城だったらいいんですか?
そういうわけじゃない!
だったら、デート
してくれますよね、杏子さん
ヴ・・・
結城に負けたくないんで
あんた、何なの・・・
そんなこんなでストーカーから救った男と私は
デートをする羽目になってしまったようです
年下にまた、押されてる・・・
案外チョロイもんだ
それぞれがそれぞれの思いを抱えながら。