神 斬
髪 切 り屋
序の巻 白朱
2.覚醒2
神 斬
髪 切 り屋
序の巻 白朱
2.覚醒2
朱右では聞くが、敵が襲ってきた時に、戦う武器は何を使う?
強い武器のほうがよいんだよね?
そうじゃ
ならガンかなぁ
ガ・・・ガンじゃと、それはどんな武器なのじゃ
えーとねぇ、引き金を引くと、中の火薬が爆発して弾丸が飛んでいって敵を撃つ武器だよ
なるほど、鉄砲のことじゃな、現代では、鉄砲をガンと呼んでるのじゃな(汗)
白狐さんは、物知りなのにガンもしらないかと思ったよ
朱右、ガンが強いのは解かったが
ほれもっと強そうなのがあるじゃろう
うーん(悩)ガンより強そうなものってあるかなぁ
ミサイル、あっ!もっと強いのがある巨大ロボ!!
なんじゃと(驚)ミサイル・巨大ロボ
我にはそなたが何を言っておるのか、皆目見当がつかぬのじゃが・・・
えー、白狐さん、ミサイルや巨大ロボしらないの?
朱右よ、そなたの言ってることがまるでわかららないので、我が、説明するぞ
じゃあ、最初からそうしてくれたらよかったのに
これだから、童は苦手なのじゃ
我が言いたかった武器というのは刀のことじゃ
刀って剣のことだよね、稲妻の剣とか勇者の剣とかだよね。それとも、エクスかリバー、かっこいいよねぇー剣、ゲームでもよくでてくるやつでしょ
そういや、能面騎馬武者も
御魂(ミタマ)ブレイドって剣使ってたなぁ
朱右、そなたが思っておる刀がどのような物かは解からぬが、我が言っておる刀というのは、こういう物じゃ
白狐の左手から、白色の光をおびた実体のない霊力でできた鉛筆ほどの刀身の、刀が握られていた
白狐さん、刀って、こんなに小さいの?
僕もっと大きな刀を想像していたよ
これは、わざと小さく出しておるのじゃ
黒髪と戦う時のために、少しでも、力を使いたくないからのぉ
では、今から、刀の作りだしかたを教えるぞ
まず、心の中に、刀の画像(イメージ)を思いうかべ
そして、霊力すなわち、そなたの魂(みたま)の光子の力を使って、それを具現化させるのじゃ
朱右よやってみよ
刀の形の画像を思いうかべるんだね、あれ何もでないよ
でなくてあたりまえじゃ
そなたの左目は黒髪が見えないのじゃろ。
まず、左目だけをつぶり
右目に、全神経を集中して
もう一度、刀の画像を思いうかべるのじゃ
わかった、やってみる
朱右の右目がうっすらと朱色の光をはなち輝いている
そして、朱右の右手には、爪楊枝ほどの朱色の光を
おびた実体のない霊力でできた刀身の刀が握られていた。
刀身 小 楊枝並み 刀
一寸法師?
ええっ!ちっちゃ、こんなちいさいのしかでないの
そうじゃ、それが、今のそなたの力じゃ
とはいえ、いきなり刀がだせるとは、こやつ本当は、凄い資質を秘めた者なのかも
しかし、朱右よ落ち込むでない、いきなり刀がだせただけでも、すごい事なのじゃぞ
刀の大きさが、そなたの魂(みたま)の力の大きさにつながっておっての、小さく見えるということは、そなたの魂の力が小さいということじゃな
ただし、今は小さいからといって、そなたの、魂の力が弱いというわけではなくての、鍛錬することによって、大きくなるとは思うのじゃ
最大近い、魂の力なれば、そなたの背丈の倍ぐらいの刀になると思うぞ
ただし、魂の器の大きさは生まれもって決まっておっての、器が大きいからといって鍛錬しなければ小さき器でも、最大まで鍛錬した者より弱くなるのじゃ
そなたの、魂の器がどこまでの大きさなのかはわからぬが
魂(みたま)の光子の力=刀の大きさに比例
だいたい、理屈はわかったよ白狐さん
では、我が、鍛錬するとどうなるか
今だけ、そなたの器に我の魂(みたま)の力をいれてみせるぞ
キオ、ナカタサカメハソイクワヒフナンスメシヒキマ、ハソイクコノスエ
白狐さんが、何を話したかわからないけど、僕の刀が鉛筆ぐらいの大きさになったよ!!
我が、発した、言霊(ことだま)は呪(しゅ)といっての魂の力を使うための、呪文みたいなものじゃ
その呪の力をつかって、そなたの器に我の魂の力をそそいでみせたのじゃ
すごい、白狐さん呪文も使えるんだぁ、尊敬しちゃうよー
やっぱり、すごい神様だったんだねぇ
さっきは、少し意地悪そうと、言っておったのにげんきんな奴じゃ
これより、黒髪が復活する日まで、そなた自身の力で魂の力を鍛え、刀をできるだけ大きくするのじゃ
朱右よ時間は限られておるぞ
我は、そなたが、魂の力を鍛える間に黒髪と戦う時の、策でも練るかのぉ
白狐さん、僕、刀を大きくだせるように、魂の力を鍛えるよ
神 斬
髪 切 り屋
序の巻 白朱 2覚醒2
完
続