ねぇ!!どうしよう!僕たち別れるかもしれない!!
唐突にまたどうしたって言うんだ。
話には脈絡がなさすぎるし、落ち着きもないし、学もなければお金もない。
一体全体君という奴はどうしたって言うんだ。
やっぱり別れの危機!?
でも魅力だけはあるんだよな。
よかったー。
まだ大丈夫そうだ。
しかし、実際のところどうしたんだい?
突然別れるかもしれないだなんて。
友達が言ってたんだよ。
相手に合わせてばっかなのは良い恋じゃない。
そんなのすぐに別れるって。
本当の自分を好きになってもらってこその恋愛だろうって。
僕、君に好かれたい一心で、結構君に合わせてるところあるし、君のために変われたらとか思っちゃってるしさ。
ま、だいたいそんな所だろうと思ったよ。
確かに相手に合わせてばかりでガマンしてると、
『なんで自分ばかり損をしなければならない』
みたいに思ってしまうし、相手と対等でいられているとは思えなくなってくる。
それでいつか惚れた弱みすらも凌駕して相手を憎らしく思ってしまうことも良くある話だ。
けれどな、そでも私と君は大丈夫だ。
心配することはないよ。
私は君と別れないし、君は私と別れることはない。
なんでそんなこと言い切れるの?
そういう人たちは「合わせる」ことしか出来ないような器だから、辛く思ってしまうんだ。
いっそ「変わる」ところまで行けたとしたら、それをするのは苦痛でもなんでもなくなってしまうだろう。
たとえば君はピーマンが嫌いだが、ピーマンを無理矢理おいしそうに食べるのは苦痛だが、ピーマン好きに変われたとしたら、食べることに苦痛は感じないだろう?
「変わろう」とまで思ってくれている君なら問題ないよ。
それにその友達とやらだが、ありのままの自分を好きになってもらうっていうのを「努力をしない」という言い訳に使ってるようにしか思えないぞ。
好きな人間のために変化しようと、成長しようと思えない限り恋愛など不可能だ…。
そう伝えておけ。
わかった!
やんわり伝えておくね!
君も人がいいなぁ。
それにしても、僕の努力と器の大きさのお陰で僕たちは安泰だね!
というか、そもそもの話をすれば、
君あんまり私に合わせてないから。
割と自由に生きてるぞ。
デートに行くといつも自由にフラフラして、
最終的にはころりと寝てしまうし。
あと、さっき私のアイスを勝手に…
すみませんでした!!!!!
よし、じゃあ甘ーいアイスを楽しんだ事だし、
この後ピーマン食べる練習するなら許してやろうかな。
こ、細かくしてオムライスでお願いします