~僕は駆け出し薬草師~
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旅の記録帳
(2)
王都 ~ 常闇の森
『第9幕 ~ 第17幕』
〈常闇の森〉編
【あらすじ】
王都を出て常闇の森へ向かったトーヤたち。
その途中で初めての戦闘があり、
トーヤは見事にフォーチュンを使いこなして
勝利を収めた。
常闇の森では人魂草、ホタル草、破邪華の根を
全員で採取。
入手が困難な材料のうち、
タックが『魔樹の実』の確保を担当。
トーヤたち3人は
『地獄茸』と『悪魔カエデの樹液』を
担当することになった。
タックと別行動となったトーヤたちは
森を歩き回った末、
地獄茸を手に入れることに成功する。
だが、最後に残った悪魔カエデの樹液は
入手が困難。
なぜならその木に巣を作る
モンスター『デビルペッカー』から
攻撃を受けることは避けられないからだ。
そのため、3人は作戦を立てて臨むことにした。
そして最初こそうまく対処ができたものの、
想定外に集まってきたデビルペッカーによって
トーヤたちは全滅の危機となってしまった。
絶体絶命のピンチを救ったのは、
旅立ちの前にレインから受け取った
結界魔法の護符だった。
さらにトーヤは忌避剤を作り、
デビルペッカーを追い払うことに成功する。
――こうして薬を作るための材料が
揃ったのだった。
【行程】
王都 → 王都北東街道 → 常闇の森
王都 ~ 常闇の森:半日程度
【主な登場人物】
※各項目は旅が進むに従い、
内容が変わっていきます。
あくまでもその時点での情報であり、
新たな事実が判明した場合は
置き換わります。
名前:トーヤ
職業:薬草師
種族:魔族(元・下民)
性別と年齢:男/14歳
●身分制度が撤廃され、
王城で薬草師として働けるようになった。
●下民だったことで差別されることもある。
トーヤ自身も下民だったころの名残で
気弱になってしまうことも。
●トーヤを王城の薬草師に
推薦したのはデリンで、
彼が後見人も務めている。
●勇者アレスは恩人であり親友。
定期的に手紙でやり取りをしている。
●アレスを尊敬しており、
少しでも彼に近付きたいと思って
努力を重ねている。
●薬草師としてのレベルは高い。
難しい調薬も難なくこなす。
植物の知識も豊富。
●カレンは仕事上のパートナー。
ただ、初めて会った時から
優しく接してくれた彼女に
深い感謝の気持ちを持っている。
●天然ボケをかますことがある。
●腕力は並の人間と変わらない。
魔法は一切使えない。
●武器はセーラの作ったスタッフ・スリング。
トーヤ自身は『フォーチュン』と名付けた。
接近戦では護身用のナイフを使うこともある。
●戦闘経験がないので、主に回復担当。
ただし、遠距離攻撃が必要な時は主力となる。
●薬草師ならではの戦い方があると気付いた。
それによりデビルペッカーとの戦いを
切り抜けることができた。
名前:カレン
職業:医師(魔法医療)
種族:魔族(元・上民)
性別と年齢:女/16歳
●上民出身のお嬢様でひとりっ子。
両親は貴族。
良いモノに触れてきたおかげか、
品物を見極める眼力がある。
●医師としてのレベルは高い。
特に魔法を併用して治療する
『魔法医療』のエキスパート。
●身分で差別をすることはない。
下民だったトーヤも
初めて会った時から普通に接していた。
●トーヤの仕事上のパートナー。
彼に調薬を頼むことも多く、
その腕を誰よりも信頼している。
●色々な行動に点数をつけることがある。
採点は辛め?
●診察魔法で患者の容態を看る。
この魔法は病気や怪我を
正確に把握することができる。
●病気についての知識が豊富。
●薬についても詳しい。
分野によってはトーヤより上。
●攻撃魔法の中では氷系や水系が得意。
武器はレイピアで、
名工ムラサの作った『ミヤビ』を装備。
●闘気斬という剣技を使う。
集団戦で絶大な効果を発揮する。
●正義感が強く、負けず嫌い。
たまに落ち込むこともある。
名前:セーラ
職業:武器職人
種族:魔族(元・平民)
性別と年齢:女/
283歳(外見は16歳くらい)
●名工ムラサの孫で、自身も武器職人。
『ケトル商店』という店を経営している。
武器以外にも様々な道具の制作や
刃物研ぎもやっている。
●武器職人としての腕は
すでに師匠であるムラサを越えている。
ただし、持ち主の潜在的な力を
引き出す技だけは適わないらしい。
●武器のことになると
周りが見えなくなることがある。
ただ、普段は洞察力や観察力に優れている。
●戦闘では接近戦が得意で、
魔法はあまり使えない。
武器はバトルアックスを使う。
鍛冶をするせいか、
見た目以上に腕力があるようだ。
●バトルアックスを高速で振り回すことで、
小さな竜巻を生み出す技を使える。
●趣味は読書。
●たまにボケる。
天然と意図的の両方のパターンがある。
ノリは良い方。
●本音を包み隠さず喋る。
●職人だからなのか、直感に優れている。
トーヤから強い力を感じたらしいが……。
●フォーチュンの性能を
確かめたいという理由で、
トーヤたちの旅に加わった。
名前:タック(デタックル)
職業:賢者/召喚術師
種族:エルフ族
性別と年齢:男/
400歳くらい(外見は13歳くらい)
●アレスとともに魔王を倒した仲間の1人。
●伝説の勇者アレクの旅にも同行した。
聖騎士ランス、拳聖ユース、
大神官フェン、魔術師ルーンは仲間同士。
●素速い身のこなしで敵を翻弄する戦い方。
召喚魔法を中心に様々な魔法を操る。
ただし、魔法容量にやや難あり。
●様々な知識が豊富で、機転も利く。
●エルフ族の能力(夜目など)も持っている。
そこそこ強い。武器は小弓とナイフを使う。
●相変わらず、レインに振り回されている。
ただ、仲は良い。
●魔界と平界を行き来することが多い。
連絡役的な仕事をしている。
●本名はデタックルだが、
周りに身分がバレないように
タックと呼ばせている。
●常闇の森ではトレント族の魔樹と会話。
何か気になる話を聞いたらしいが……。