ぎゃー!!

きしゃー

ふんぎゃー!

がおー

うぎゃああ!

おい

おんぎゃあああ!!

俺だって

せ、誠人くん!?

ったく……あいつが心配してたぞ

探しにきてくれたの……?

おまっ、泣くなよ……

 安堵からか、瞳からポロポロと涙が落ちていた。

死ぬかと……思ったんだもん

 袖で涙を拭う私。

……!

 突然私の頭を自分に引き寄せる誠人くん。

え?

 気付くと私は、彼の胸の中にいた。

ちょ……

もう大丈夫だから……

 私の頭に頬を寄せ、耳元で呟く彼。

死ぬとか言うなよ……

……

 どうしたんだろ、急に……。

真帆……

え……?

あっ、すまん……

い、いえっ……

 真帆?
 ってだれ?

 彼女と間違えられた?
 てか、彼女にはこんなに優しいのかな?

あ! 杏月ちゃん!!

 駆け寄ってくる秋。

ごめんな! そこまで怖いの苦手とか知らなくて!

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