『永久機関について』
『永久機関について』
さてと、まず、DCEがどんな永久機関なのかについて説明しましょっか
ちなみに、永久機関というのは、外からの力を受けずに、ずっと動き続けて、外部に力を伝えることができる(仕事ができる)仕組みのことね
永久機関にも種類があって、本当に外部から力を受けずに仕事をする第一種永久機関と、仕事によって出来た内部の力・熱を回収しつつ仕事を永久に続ける第二種永久機関というものがあるのです
最初の第一種永久機関は熱力学第一法則(エネルギー保存の法則でもオッケー)とともに否定されて、第二種永久機関は、その存在を否定する熱力学第二法則、つまりエントロピー増大の原理の発見を促すことになったわけ
詳しくはググれ! そして訂正するならしろ!
ぶちょー……
でも、その第一種永久機関がDCEなんですよね? 正式名称からするに
そうじゃないんだよね、これが
……はい?
正しくは、『私たちから見たら、DCEは第一種永久機関と言えるけど、本当は第一種永久機関じゃない』の
どういうことです?
この永久機関はね、単純に言ったら、別の次元世界に風車を立てて、そこからこの世界に回転エネルギーを伝えてるだけなの
……あれ、外部から力を得てる?
そう。ただし、私たちの世界では、外部からは力を得てない。でも、世界全体で見ると、外部の世界から力を得ている
つまりは、言葉遊び。見せかけの永久機関。本当は第一種でも第二種でもない、私たちの世界に嘘をついた『第三の永久機関』なの
一人称視点での第一種永久機関ってのは、私たちの世界から見れば、第一種永久機関と考えられるっていう意味。実際のところ、三十年経った今でも、DCEを第一種永久機関と見るか、全く新しい第三種永久機関と見るかは結論が出てないのよねー
なるほど、科学の世界は難しいですね
ほんとね。でも、素材の物理破壊が起こらない限りは永久にエネルギーを安全に取り出せるから、ふっつーの人は細かいところ気にしていないんだけど
そうですね-。一般人からすれば技術用語の機微なんて知りませんし
そそ。ということで、永久機関の説明はこれでおしまい
次回はDCEの込み入った話をしていくよ!
……ついていける気がしないのう(煎餅ボリボリ