『この世界のエネルギー源について』

はすか

早速ですが、この世界には永久機関が存在します

少年

ああ、歴史で習いましたねー。三十年前に開発されたとか

はすか

その存在が神さま日和にSFタグが付いている理由なんだけどね

少年

お話の上では、僕たちはあって当たり前のように話しますからね

はすか

三人称での語りなら説明が入るんだけど、ストリエだと冗長になりがちだしね

少年

僕のモノローグでも結構長い部類のようですしねー

はすか

……あんた、内心どんなこと思ってるの?

少年

教えません

はすか

教えなさいよ

少年

絶対教えません

はすか

……まあいいや。話を戻してっと

はすか

この世界には30年ほど前に、とある永久機関が発明され、それが生活に浸透しています

はすか

人類初の永久機関ともよばれる正式名称は、これ↓

次元複合による一人称視点での第一種永久機関
The first kind permanent engine
in the first person perpective
by dimension complex

はすか

正式名称は長いのでみんなはDCEと呼ぶけどね。ドリームキャス○じゃないよ!

少年

ドリーム○ャストってなんだろう……

はすか

開発された当初はガス給湯器ぐらいの大きさだったんだけど、今だと

少年

この一円玉三枚分くらいのこれですよね

はすか

そうそう。真ん中の通信層が3Dホログラムライトを出してて綺麗よねー

はすか

ちなみに、それ一個でだいたいの家電製品一つの電源をまかなえるのです

少年

……そういえば、ボクたちが生まれた頃には普及しつくしてましたけど、昔の人はどうやって電源を手に入れてたんでしょーね?

はすか

部室に、細い板が入るような穴が二つセットであるでしょ?

少年

はい、ありますねー

はすか

それがコンセント。そこに、差し込みプラグっていう二本の細い鉄板がついた接続器具で電気を導くケーブルを接続します

少年

えっ!

はすか

とまあ、少年が驚くくらい、このコインサイズの永久機関が浸透しているのです

はすか

ちなみに、コンセントはまだ現役。工場の機械や研究施設の電源はこんな小さなDCEではまかなえないので、大出力の大型DCEが設置された施設から変電所やらなんやらを経由し、電力を引っ張ってきて、コンセントまで供給してます。あと、古い家とかは配電そのままで電力供給をDCEに置き換えた場合があるね。昔の電気器具も使えて便利です

少年

へえ、初めて知りました

はすか

ちなみに、そのコインサイズのDCEは、正式にはDCE-EP(エレクトリカルパッケージ)と言うのだぜ

はすか

ということで、次回からは主にDCEについて説明していきましょー

神さま

この柔らかいおかき、おいしいのじゃ!

【番外編】なぜなにはすかさん! vol.1

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