ふぅ… 収録、お疲れさま…
これで今回のロケはおしまい…
歴史のある町は歩くのが楽しい…
石畳の上に降り積もった空間の記憶をたどっていくような、特別な楽しさ…
プロデューサー
…予定よりも早く終わったから、まだ帰りの新幹線まで時間あるよね?
私、行きたいところがあるから、ここで解散して駅で集合… 単独行動禁止? ……迷子は好きでなっているわけじゃ…
……あなたも行きたいの?
でも、観光名所に行くわけではないし、お土産を買いに行くわけでもないよ?
……ただここからすぐ近くにある、湯豆腐がおいしいお店に行くだけ…
…私湯豆腐が好きだって言ったら、スタッフの人が近所に美味しいお店があるって、地図書いてくれたの……
…プロデューサーも湯豆腐食べに行く?
そう…だったら私、案内してあげる
この道をまっすぐだって……
お待たせいたしました
どうぞこちらへ…
…庭が見えるお座敷で食事するのって初めて… このお店、ひとりで来ていたら、きっと門の前で引き返してたと思う…
…あ、来た…!
私 調理器具では土鍋が一番好き… 蓋を取る瞬間の高揚感も薬味だと思う…
わぁ…おいしそう、それにいいにおい… ……え? 見とれてないで食べたら?
…私、猫舌だから、こんなに熱いと食べられない… 冷めるまで待つから、プロデューサーは先に食べて
…食べないの?
……私が食べられるようになるまで、待っててくれるのかな?
…プロデューサーって なひと…
でも、どうしてかな… そばにいると気持ちが静かになる……