翌日、目を覚ましたのは10時を少し過ぎた頃だった。
携帯を手に取りメールの確認をする。
今までは家族以外とメールや電話をすることなんてほとんどなかったのに、ここ数日で突然良く使われるようになった。
受信メールは四通。
三通は兄さんと弟と露種から何かあったら連絡できるようにメールアドレスを登録しておけ、という内容のもの。
露種からのものは内容だけ見ると何を言いたいのかわからないが、兄さんに言われてメールしてくれたんだろう。
短文だが返事を返しておく。
四通目は俺を助けてくれた彼からのメールだった。