カ・シミ・ィル
「我がトーテムは貴様の血肉を欲しておる」
●街の裏側
ニューフェイスはすり鉢状に掘り進められた大穴に造られた街である。
よって、上にあるものは下に落ちる。上から捨てられたものもまた、下に落ちていく。
ニューフェイス上層の富裕層の邸宅には下水道が完備されている。
それはどこへ繋がっているか? 大穴の側面に無数にあけられた、旧き坑道へ流されているのだ。
それは流れ流れて、下層の貧民街まで続いていく。
その水路を覗こうという物好きは、そうは居ない。
●なぜなら、覗けば最後だからだ。
旧坑道/下水道には主が居る。純白に輝くクロコダイルである。
そして、それをトーテムを拝む原住民の少女が一人。
その名はカ・シミ・ィル。バールのような棍棒を手に、旧坑道に立ち入る不届き者を排除するのが彼女の使命だ。
旧坑道の最奥には、原住民が命を賭して秘した宝が眠っているという。
そんな噂に引き寄せられた無宿人たちは、翌朝までにクロコダイルの腹に収まっているという。
●子飼人としてのカ・シミ・ィル
・タグ【小柄】
・臨時雇用条件 『力』3以上の人材(複数人合計可能)を生贄に差し出す(消費される)
きみは、カ・シミ・ィルが心を許す、数少ない友人だ。
彼女の協力により、以下の行動が行える。
◆トーテムバール
バールのようなトーテムで殴打することにより、人材に力を注ぎ込む。
人材ひとりを指定し1d6を振り、出目の半分(端数切り上げ)だけ人材の『力』を上昇させる。
ただし1か6が出た場合、当たり所が悪く、人材は消滅する。
トーテムバールは一回の依頼解決につき3回まで使用可能
◆トーテム:白き竜王
聖なるクロコダイルが敵を飲み込む。
依頼達成判定の際、1d6して奇数が出れば個別難度【警備】【雑踏】【報道】をひとつ削除できる。
ただし偶数が出た場合、クロコダイルは人材1名を飲み込んでしまう。その人材が悪しき者ではないと、果たして証明できるだだろうか?
この効果は何度でも使用できるが、人材が惜しければほどほどにしておいた方が身のためだ。