『金色狂い』時代の遺産。永遠に続くかのような奈落の側面に作られた都市、ニューフェイス
成金とマフィア、情婦と無頼、成り上がり共に貧民街。それらが混沌としたスープのような街だ
その隙間を縫うように生きる差配屋（フィクサー）がきみだ。

ニューフェイス上層のキャバレーにて、差配屋は依頼人と酒を酌み交わしていた。
酒は上物だが、味を感じる余裕はない。なにせ、この依頼人は思い付きでとんでもない無茶振りをしてくるのだ
そんな顔色を読まれたか――そうだ、と、依頼人が笑う。

差配屋の仕事など、こういう思い付きで決まるものだ。

難度は依頼の難しさを表し、基礎値と個別値の総計であらわされる。
必須タグは、依頼を遂行するのに最低限必要な人材の個性をあらわしている。

差配屋自体に、依頼解決の能力はない。
差配屋は最適な人材を確保し、派遣するのが仕事なのだ。

人材の能力は、人材チャートによってランダムに決定される。
『力』の質を１ｄ６で決めた結果、『力』は３となった。
人材の個性であるタグの内容を決める２ｄ６三回の結果、人材のタグは【司法職】【製作者】【ギーク】となった。
差配屋は、なかなかの『力』を持つ人材を見つけ出してきたようだが？

一人目の人材は司法局のエンジン技師であった。
まったくもって場違いである。

１ｄ６の結果、力は『２』
２ｄ６の結果が被ってしまった為、一回振り直しをした結果。
力『２』タグ【軍事屋】【司法職】【巨体】

二人目の人材は軍人上がりの警官だ。
その『力』は頼りになるが、必須の人材ではない。

依頼解決には、５人で１セットの人材チームを作る必要がある
チームの人材の一人以上が必須タグを所持していなければ、人材を派遣することはできない

三人目は食い詰めた退役軍人であった。
その巨体と、すがるもののない立場は大いに役立つだろう。

四人目もまた元軍属。ニューフェイスではよくあることだ。
こいつは更に頭が切れる。『力』としては乏しいが必須の人材だ。

五人目はサーカスの軽業師。
少々、頭のネジが緩んでいるが、こういうのも使いようだ。

必須の人材は揃った。いざ勝負である。

『力』の合計＋２ｄ６が難度総計以上なら、依頼解決成功である。

ダイスの目は１と４。足して５である。
『力』の合計１１と５を足して１６。
難度総計１５以上なので、依頼成功だ。

悠々とはいかなかったが、無事に銀行から金を奪うことに成功した。

もし出目が３以下だったら依頼解決は失敗。最初からやり直しであった

ともあれ。何とか依頼の銀行強盗を行ったきみは、依頼人と再び酒杯を囲んでいた
実を言えば、強盗に行った銀行は依頼人の所有物で、結局金は元通り。命を張った余興というやつである

依頼人からの無茶振りは、これからも続きそうだ。

差配屋のビズは続く