拓雄! 大丈夫だったか!

 二日目、朝。

 僕らは王国へ帰還した。

マリがやってくれたわ

誰だ……その人

本当に忘れられちゃうんだな

仕方ないですわ

みんな! ペンダントを開けてみて!

 各々、ロケットの中を確認する。

仲間だと書いてはあるが……

本当なのか?

信じられない

そんな……

……シンはさ、お父さんのこと忘れない?

あったりまえだろ! 何いってんだお前!

シェリーも?

勿論ですわ……

じゃあさ、自分が死んだとき、仲間に忘れられてたらどう思うかな?

それは……

そんなの悲しすぎるだろ! ばかじゃねーのか!

マリさんは、そんな呪いなんだ

……

僕は周りに、無視されたことも、のけ者にされたことも、今までいっぱいあった

拓雄さん……

でも……そうゆうのって

そうゆうのって、何回されても慣れないんだよ!

本当に悲しいんだ……

だから……

だからどうか、マリさんを疑わないで……

拓様……

ま、拓雄がそうゆうんならマリは仲間だ!

……そうね、信じるわ!

みんな……

ごめんな、マリ……

いいえ、大丈夫ですわ……ありがとう

 そして僕らは、ついに魔王城へ突入することになった。

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