その日。




みっちゃんは



あたしの方をじっと見ていた。


















……

あたし

……うー…。
なんかこっちをじっと見てるなぁ……。






注目されることに


慣れていないあたしは


内心焦りつつも


平静と無関心を装っていた。




あたし

……気にしない気にしない、
いつも通りいつも通り……



けど、その努力も甲斐なく

ねね、佐藤さん



と、みっちゃんは話しかけてきた。





あたしは戸惑いながらも


表情に出さず

あたし

……なに?


と聞いた。

佐藤さんのこと、
りっちゃんって呼んでいい?

あたし

……なぜ?



唐突過ぎて思考が追いつかない。



ともかく、断るのも変かな、と思い

あたし

…あ……うん…。


と、あたしは答えてしまった。
























それを機に、みっちゃんは




私の心の中に入ってきた。













頑なに閉ざしていた




私の心に。




すっと。




すんなりと。



りっちゃんらしいね。

いいんじゃないかな?






















みっちゃんは




ちょっとおねえちゃんに似ていた。






私のことを




あるがままに受け入れてくれてた。



























そうだと思っていた。

































りっちゃんは
友達じゃないよ。

友達じゃないよ。

友達じゃないよ。

友達じゃないよ。

友達じゃないよ。

友達じゃないよ。

友達じゃないよ。

友達じゃないよ。

あたし

……ハァ、ハァ、ハァ、夢……?

あたし

……なんでこんな夢見るのさ……。

















もう嫌!




















何も考えたくない!




















頭の中を空っぽにしたい!




















全てを忘れたい!




















全てをなかった事にしたい!














レム

…ヴゥゥゥゥン

レム

ダメ!!!!
ダメダヨ!!!!!
ソレハ ダメ…ダ……

レム

…………

レム

ぐおおぉぉぉぉぉぉ

あたし

な…何?今の音?

窓の外から強烈な破壊音と


振動が伝わってきた。



あたし

…れ…レム……?












瓦礫の中の門番さん

レム

ぐおおぉぉぉぉぉぉ





そこには暴れるレムと


破壊の限りを尽くされた


家の門戸、向かいの家や両隣の塀。





倒れた電柱に切れた電線。





ショートした電線の火花は


隣の家の犬小屋に引火して


火の手が上がっていた。












あたし

やめてー!!レム!!


あたしは夢中で叫びながら


レムへと駆け寄った。


レム

!!!

あたし

どうしたの!レム!
何でこんな事するの!?



あたしは必死にレムを止めようと、




レムの脚にしがみついた。

























しかし、焼け石に水だった。








レム

ぐおおぉぉぉぉぉぉ



ブンッと脚を振るレム。


あたし

…ふぉっ

あたし

きゃっ!



レムに振り払われ


あたしは尻餅をついた。


レム

ギロッ

あたし

……やめ…て、……レム


















制御のきかない破壊人形は





あたしの前に立ちはだかり、





両の拳を組み





高々と天へと突き上げた。














そして、





あたし目掛けて





拳を振り下ろした。































つづく

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