超能力だけでなく、
似た境遇にあった高円寺コウジと新川シン。
プリンを通じて、二人の間に
アルティメットな友情が生まれた!
そしていよいよ扉が開かれる時が…
…くるのか?
第14話スタート!
超能力だけでなく、
似た境遇にあった高円寺コウジと新川シン。
プリンを通じて、二人の間に
アルティメットな友情が生まれた!
そしていよいよ扉が開かれる時が…
…くるのか?
第14話スタート!
…プリン食べ終わったかな?
はい!終わりました!
アルティメット☆ごちそうさまでした
アルティメット☆美味しかったです
その『アルティメット☆ ○○文法』やめない?
今日が『審判の日』となる。いよいよ我々スルト教の求める真の世界が具現するのだ!
やりましたね!イーソン卿
喜ぶには早いぞ、シン。全てはお前にかかっているのだ。気を引き締めよ
すみません…
さあ、行くぞ。扉のもとへ
はい!
…
うわ…!こんなに信者たちが
俺たちだけじゃなかったのか…
ついに今日、我々は現世の苦しみから解放される!
この扉から世界は再スタートをするのです!
そして、扉の正統継承者である救世主が、ここに!
ども
新川シン!
そして、シンの控えの高円寺コウジ!
うっす
だれだ?
知らんな
…
さあ!シン!鍵を
はい!
シンは、震える手でポケットから扉の鍵を、
俺の実家の鍵ね
…もとい、
高円寺の実家の鍵を取り出すと、
鍵穴を見つめた。
信者たちも沈黙し、聖堂から全ての音が消え、
ぷー(放屁)
…
…失敬
…もとい、まあまあの静寂に包まれた。
シンの頬を一筋の汗が伝い、
ぽとりと床で弾けた。
…いきます
鍵の先端が、冷たい鍵穴に向けて動き出す。
鍵が鍵穴に吸い込まれる。
ぎりぎりと金属が擦れる音がして、
やがて、その音が止み、鍵が行き場をなくした。
あとは時計回りに捻るだけである。
ふう…
短く息を吐いて、
シンが鍵に力を込めた。
…
・・・
…?
あれ?
…どうした、シン。早く開けなさい
いや、それが…
…。シン…
何をもたもたしている。下手な演出などいらん。さっさと開けなさい
…開きません
はあ?
開きません…っ!
…
…
…はははは。そうかそうか
すみません…。イーソン卿、ぼく、
うせろ
え…
私の眼前から消え失せろ、役立たずが
イーソン卿…
…
扉が開かれる、この日のためだけに、お前を養ってきたんだ。それさえ出来ないのなら、お前に用はない。
不快だ!消えろ
そんな…
…
あ、シン!どこいくんだよ!?
イーソンの野郎…
皆さん!心配はご無用です!
初めからあいつには期待などしてはいなかった。
彼こそが、
…!?
…真の扉の継承者、高円寺コウジだ!
やっぱりあんただと思ってたよ!
よっ!大統領
すごい手のひら返しだな…
さあ、そこの鍵を捻るだけだ。頼んだぞ、高円寺くん
うっす。任せてくださいよー
ふむ
んじゃ、いきまーす
・・・・・・
どうだ?鍵は?
…うんともすんとも
……なにぃ?
どうなってんだ!
二人とも扉の正統継承者じゃなかったのか!
この無能ども!
また手のひら返った…。手首ねじ切れそう…
静粛に!諸君!鎮まりたまえ!
…くそっ!一体どうなっている…
イーソンさん
なんだ!
…ざまあ
貴様…っ!…まさかわざと
いやいやそんなことは
ええい!不愉快だ!お前も目の前から消え失せろ!
言われなくとも帰りますよーだ
…でも
1つだけ。
…ん?
……あんた、シンのことどう思ってる?
なんだそれは
いいから答えろよ
…あいつはただの“手段”だ。扉を開けるための。
目的を完遂できない手段など必要ない。そうと分かっていれば、初めからそんな手段を選んでなどいない。
…無駄だ
そうかい…
…じゃあな
…
おい!シン!やっと見つけた
高円寺くん…
どこ行くつもりだよ
ほっといてくれよ
そんな訳にはいかない。
僕ら友達だろ
…友達
イーソンの野郎、酷いよな。さっさと忘れろ、あんなやつ
……うん
行くとこないんだろ?今晩
…え、…うん
うち(実家)においでよ。こっからそんなに離れてないし
そんな、悪いよ
いいから、いいから。野宿する訳にもいかないだろ?
…うん。ありがと
僕は役立たずなのかな。誰にも必要とされてないのかな…
…
…シン、実は、
分かってる。君が扉の正統継承者なんだろ?…
…ああ。でもなんで
最初に鍵を手にしたあの時、実は鍵を回してみたんだ。
…そしたら開かなかった
ああ、あの時…。
すでに鍵は入れ替わってたんだよなあ…
あのな、シン、実は、
慰めはいいよ。僕なんか…。
…あ、ここかい?高円寺くんの家は
あ、うん
あれ?電気点いてないな…。留守かな…
鍵が閉まってるのかい?
うん。でも鍵はあるから、ほら
???
それって扉の鍵じゃ…
シン、黙っててごめん。実は…
そうだったのか…
ごめんな…。なんつうか“敵”に言う訳にもいかなかったし…
そうだよね。仕方ないよ
…
で、本物の鍵は…
ああ、それなら…
ほらここにあるよ
これが…
…なあ、シン
なんだい、高円寺くん
マジガチリアル物理研究所へおいでよ
え
本間博士もナミコさんもいい人だし、きっと歓迎してくれるよ
…うん
おう、コウジ。帰ってたのか
あ、じっちゃん、ばっちゃん
あら、お友達?
シンです。お邪魔してます
コウジが友達を連れてくるとはなあ。仲良くしてやってくれよ、シンくん
…はい
じっちゃん、ばっちゃん。今晩泊めてやってもいいだろ?彼、今日は家に帰れないみたいなんだ
もちろんだとも!
…ところで、二人ともどこ行ってたの?
…それは
…………ラブホ
聞 き た く な か っ た
…ごめんよ、高円寺くん。僕、やっぱり